75年春、菅原泰夫が獲ったクラシック4冠 今年ここまで2冠の松山が偉業に挑む

[ 2026年4月24日 05:16 ]

1975年、カブラヤオーで皐月賞を制した菅原泰夫
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 【競馬人生劇場・平松さとし】先週、行われた皐月賞(G1)を制したのはロブチェン。騎乗した松山弘平騎手はスターアニスの桜花賞(G1)に続き、2週連続での3歳クラシック競走制覇となった。

 ともに順調なら次走では2冠目、すなわち牝馬はオークス(G1)、牡馬はダービー(G1)を目指すかと思われるが、さかのぼること半世紀以上、この春の3歳クラシック4冠をコンプリートした騎手がいた。
 菅原泰夫騎手(後に調教師=引退)だ。

 1974年、菅原騎手は「第一印象から経験したことのないゴムまりのような背中だと感じた」という牝馬と出合った。それがテスコガビーだった。

 翌75年の桜花賞、6戦5勝という成績でここに臨むと、杉本清アナウンサーが「後ろからはなんにも来ない!」と実況するほどの圧勝で1冠目を制した。

 翌週の皐月賞ではカブラヤオーと挑んだ。テスコガビーとは対照的にもっさりしていて「山から下りてきた?」と感じるほどの第一印象。しかし、走らせてみると「高い能力を感じた」という。

 皐月賞ではプレッシャーがあったそうだが「1週前にテスコガビーで勝ったことで楽な気持ちで臨める」と、2週連続でのクラシック競走制覇を成し遂げた。

 そんな連鎖は2冠目の時も同じだった。

 オークスで牝馬2冠を制した菅原騎手は、気持ちに余裕を持って日本ダービーを迎えた。

 「作戦に関しては一任されたので、怖がりなカブラヤオーの性格を考慮して逃げました」

 だからスタートから多少無理をさせたため、最後の直線ではフラついた。それでもこの策は奏功し、最後まで他馬に先頭を譲ることなくゴールイン。その瞬間、菅原騎手は前人未到の春のクラシック4冠完全制覇を達成したのだった。

 ちなみにテスコガビーの初黒星はカブラヤオーに負けたものだった。

 さて、今年の松山騎手にはどんな未来が待っているだろう。答え合わせは5月24日と31日。今から楽しみでならない。 (フリーライター)

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