【日本ダービー】07年制覇ウオッカ 谷水オーナーと角居師の思い一致

[ 2024年5月24日 05:05 ]

ご観覧された皇太子さまに一礼する、07年のダービーを制覇したウオッカ騎乗の四位洋文
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 【競馬人生劇場・平松さとし】2007年の日本ダービーを制したのはウオッカ(栗東・角居勝彦厩舎)。牝馬によるダービー制覇となった。

 前年には阪神JFを制し、JRA賞最優秀2歳牝馬に選定された。そんなウオッカの3歳春の路線を、谷水雄三オーナーは次のように考えていた。

 「マイル戦とはいえ阪神JFの時計が良かったので、早い時期からダービー挑戦を視野に入れていました」

 しかし、それはあくまでも桜花賞を無難にパスしてからの話だった。つまり、桜花賞でダイワスカーレットの2着に敗れた時点で、オーナーの頭の中は「オークスで雪辱」に変わっていた。

 そんなオーナーに角居調教師(引退)が思わぬ質問をしてきた。後に谷水氏は次のように言った。「“オークスとダービー、どちらに行きますか?”と聞かれました」。これを聞き「ピンと来た」と続けた。「“どちらに行きますか?”と聞くということはダービーに行きたいのだと思いました」

 オーナー自身も可能ならばダービーへ行きたいという気持ちがあった。ウオッカの父のタニノギムレットで既にダービーオーナーになっていた谷水氏。しかし、自らの父の信夫氏は1968年にタニノハローモア、70年にはタニノムーティエで2度ダービーを制していた。「父に追いつきたい」という気持ちのあった谷水氏は、もう一度ダービーを勝ちたかった。だから、角居調教師の問いかけに「好きな方へ行ってください」と答えた。その結果、角居調教師はダービーを選択。これが64年ぶりの牝馬によるダービー制覇という偉業へつながったのだ。

 さて、今週末に迫った第91回日本ダービーには牝馬のレガレイラがエントリーしている。皐月賞では6着に敗れたが、オークスに路線変更をすることなく、こちらに駒を進めてきた。ウオッカ以来の牝馬による競馬の祭典の制覇はあるのだろうか?注目したい。 (フリーライター)

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