【大阪杯】ベラジオオペラ完璧仕上げ!上村師は初タイトルへ自信「厩舎で一番、G1に近い馬」

[ 2024年3月29日 05:28 ]

CWコースにて併せ馬で追い切るベラジオオペラ(手前)(撮影・亀井直樹)
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 春G1第2弾「第68回大阪杯」(31日、阪神)の出走馬が28日、確定した。京都記念2着ベラジオオペラが追い切りのトリを務め、栗東CWコースで絶好の動きを披露。2走前のチャレンジCを制した舞台でビッグタイトルを視界に入れる。注目の枠順は29日に決定する。

 繊細さと大胆さを併せ持つ。これが上村厩舎の強さだろう。大胆さは調教で容赦なく鍛え上げる姿勢。ベラジオオペラは既に2週前の時点でCWコース6F81秒5~1F11秒8で動き、実質的な本追い切りとなった1週前のCWコースでは6F80秒9、ラスト1F11秒2!調教メニューは手綱を取る上村師のポリシーに導かれている。
 そして繊細さは最終追いを水曜から木曜にスライドしたことからも分かる。水曜は前日の雨が多分に残る不良馬場。悪い馬場でアクシデントを危惧する面もあるが、理由はこうだ。

 「天候と雨馬場を考慮して、なるべく負荷がかからないように。今日は馬場も良く、ここを目標にいい追い切りができたと思います」

 前日の不良馬場から、やや重まで回復したCWコースに朝の光が差す。セオ(4歳3勝クラス)としっかり馬体を併せ、頭差抜け出したところがゴール。6F83秒4~1F11秒3を馬なりで刻み、最終追いは完了した。上村師は満足げだ。

 「前走(京都記念2着)は4コーナーの位置取りの差が出た感じ。負けはしたが、いいレースができたと思います。去年、菊花賞をパスしてから、春は大阪杯を目標に。去年のダービー上位組とはそんなに差はないと思う。操縦性の高さとレースセンスの良さ。2000メートルの距離も戦いやすい。今うちの厩舎で一番、G1に近い馬だと思っています」

 開業6年目。ジョッキーとしても重賞10勝を含むJRA570勝を挙げた上村師が完璧な仕上げでG1初タイトルに王手をかけた。

 【昨年全国7位40勝】ベラジオオペラを管理する上村洋行師(50)は元騎手で18年に調教師免許を取得し、19年に厩舎を開業。徐々に成績を伸ばし、昨年キャリアハイの40勝で全国リーディング7位と躍進した。今年も年明けからコンスタントに勝ち星を重ね、現在11勝で全国リーディング9位。騎手時代の08年にスリープレスナイトとのコンビで涙のG1初制覇(スプリンターズS)を飾った。調教師としても初のG1獲りが懸かっている。

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