【取手競輪・G2「ウィナーズカップ」決勝12R】元Jリーガー北井佑季が決勝進出「優勝を狙って」

[ 2024年3月23日 19:09 ]

ビッグ初優勝を狙う北井佑季
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 <取手決勝12R>元Jリーガーの北井佑季(34=神奈川)が準決勝12Rで2着に逃げ粘り決勝切符をつかみ取った。

 今年2月のG1全日本選抜(岐阜)に続くビッグ決勝を決めた北井は「去年はあと一歩、二歩で決勝に乗れず結果を残せなかった。どうやってレース運びをしたらいいか、走り方を考えた結果なのかな」と、喜びをかみしめて振り返った。

 3日目にしてようやく本来のスタイルに持ち込んだ。逃げると強じんな粘り脚を発揮する北井。当然ライバルからの包囲網も厳しくなり、初日特選と2日目「毘沙門天賞」は先手を握れなかった。

 だが前受けした準決勝は別線勢が仕掛けられず、マイペース先行。打鐘まで誘導を使っての1周半先行は北井にとって“練習”のようなもの。「前で受けたので残り2周の段階で逆算してゴールまでどういうペースで行けばいいか考えた」。伊藤颯馬が捲って来るとギアを一段階上げて踏み直し、末良く2着に踏ん張った。

 最後の直線で脇本雄太の捲りに屈した北井は「結果的に脇本さんに行かれたし松谷(秀幸)さんの援護があっての2着。自分ができる精いっぱいの走り、ペースだった」と話して汗をぬぐうと「初日と2日目は風を切るタイミングが少なくて。いつもより考えたレースが初日、2日目。初日、2日目、3日目と良くなっている」と手応えを明かした。

 決勝は2日目「毘沙門天賞」と同じく深谷知広と“激アツ”の南関タッグを結成。同い年の2人は意思の疎通がしっかりできる関係性だ。「僕は僕で精いっぱいの力を出して優勝を狙って頑張る」。ビッグ初Vに最も近い遅咲きの男は、こん身のパワーで豪快弾をぶち込む。

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