【マイルCS】ソウルラッシュ G1初制覇へ入魂!安田記念の屈辱晴らす、余力たっぷり好反応

[ 2022年11月17日 05:30 ]

厳選超抜リスト

坂路を単走で追い切るソウルラッシュ
Photo By 提供写真

 調教の動きだけに注目して勝ち馬に迫る秋の追い切り企画「厳選超抜リスト」。特別取材班がマイルCSで注目したのは2週連続、抜群の動きを見せたソウルラッシュだ。栗東坂路の最終追いは楽な手応えのまま、自己最速タイとなるラスト1F11秒8をマーク。2度目のG1で最高のパフォーマンスを見せる態勢は整った。

 富士S2着ソウルラッシュの上昇ぶりは1週前追いから見て取れた。松山を背にCWコースでボッケリーニ(6歳オープン)と併せ馬。重賞2勝の実力馬に内から並びかけると相手の手綱が動く中、持ったままの手応えで前へ出た。そこからゴーサインが出ると1馬身突き放し、6F80秒6~1F11秒3の好時計をマーク。前走に続いてコンビを組む鞍上は「いい併せ馬ができました。順調に来ています」と感触を口にした。

 注目していた最終追いも圧巻の動き。坂路でマークした1Fごとのラップは14秒4~13秒5~12秒7~11秒8。余力たっぷりの手応えのまま、理想的な加速ラップで駆け上がった。栗東坂路のラスト1F11秒8はソダシ(11秒9)、ダノンスコーピオン(12秒0)などライバルを上回る好時計。稽古の動きからもG1レベルの脚力は間違いない。

 動きを見守った池江師も「良かったね。指示としては反応を確かめる程度。サッと流したが、こんなに時計が出ているとは思わなかった」と驚きを隠せない。「もちろん使った上積みはあるし気持ちも乗ってきている。前走以上の競馬ができると思う」と力を込めた。

 数々のスターホースを手がけた指揮官が「若い頃からG1を狙える器だと思っていた」という逸材。体質が強化され、マイルの距離で素質が花開いた。昨年暮れの1勝クラスから4連勝で今年のマイラーズCを制覇。勢いに乗って挑んだ安田記念(13着)は不完全燃焼に終わったが、すぐにリベンジの機会が訪れた。

 手綱を託された松山も「乗りやすい馬。前走で位置を取りに行く競馬をしたことが次に生きてくるはず。阪神マイルも勝っている条件だし、こなしてくれると思う」と意気込む。最高の仕上がりでG1タイトルをつかみ取る。 

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2022年11月17日のニュース