【秋華賞】スタニングローズ95点 しなやかな馬体がバランスのいい走りを生む

[ 2022年10月11日 05:29 ]

鈴木康弘「達眼」馬体診断

スタニングローズ
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 2冠馬打倒の1、2、3、ダァーッ!鈴木康弘元調教師(78)がG1有力候補の馬体を診断する「達眼」。第27回秋華賞(16日、阪神)ではオークス2着スタニングローズ、3着ナミュール、9着エリカヴィータの3頭をトップ採点した。

 スタニングローズの成長部位は胸前です。オークス(2着)時も胸前に凄い筋肉を付けていましたが、3歳夏を越して、その筋肉がますます大きくなってきた。内臓の容積が大きい馬には胸前の発達した馬が多いが、これほど盛り上がるのも珍しい。立派な胸前を持っていた父キングカメハメハ、母の父クロフネの血統を体現しているのでしょう。

 しなやかな力はバランスがいい――とは猪木さんが残した言葉ですが、スタニングローズのしなやかな馬体もバランスのいい走りを生むのです。各部位が滑らかにリンクした機能性にも優れた馬体。マイルから2400メートルまで距離の融通も利くでしょう。

 少し頭の位置が高いが力強く立っています。毛ヅヤも良好。G1表彰式で優勝馬の関係者が胸につけるスタニングローズ(魅力あるバラ)のように大きな胸前の筋肉が最大の魅力です。

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2022年10月11日のニュース