【秋華賞】エリカヴィータ95点 腹に“闘魂注入”

[ 2022年10月11日 05:28 ]

鈴木康弘「達眼」馬体診断

エリカヴィータ 
Photo By 代表撮影

 2冠馬打倒の1、2、3、ダァーッ!鈴木康弘元調教師(78)がG1有力候補の馬体を診断する「達眼」。第27回秋華賞(16日、阪神)ではオークス2着スタニングローズ、3着ナミュール、9着エリカヴィータの3頭をトップ採点した。

 ナミュールの成長部位が首なら、エリカヴィータは腹を一変させた。オークス(9着)時には肋(あばら)が見えたほど細かった腹がふっくらと丸みを帯びています。440キロ前後の小柄な牝馬だけに、このふっくらさはとても大切です。

 今春も非凡さを感じさせる体つきをしていました。背中からトモにかけて流れるような輪郭を描き、疲れのたまりづらい柔軟な筋肉を身に付けていた。唯一、足りなかった腹も夏の休養を経てエネルギー満タンです。「何かを始めたら、まずその初期からエネルギーのある成長期を経て、安定期、そして衰退期が来ます」と語ったのはアントニオ猪木さん。競走馬の成長期に当たる3歳夏に腹を成長させたのです。

 立ち姿を見ると、オークス同様、モグシ(簡易頭絡)だけで穏やかにたたずんでいます。オークス大敗のダメージも感じられない。「どうってことはない。負けたと思ってないんだから」(アントニオ猪木語録)の心境か。ともあれ、敗戦ショックもなくリベンジ戦に挑める姿です。

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2022年10月11日のニュース