【宝塚記念】(13)アリーヴォ 中距離で一度も大崩れなし、2頭出しは人気薄を狙え

[ 2022年6月24日 05:30 ]

厩舎周りで運動するアリーヴォ(撮影・亀井直樹)
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 多頭出しは人気薄を狙え。古くから伝わる馬券の格言だ。今年の宝塚記念は実に4厩舎が2頭出し。杉山晴厩舎は20年3冠牝馬デアリングタクトと大阪杯3着アリーヴォを送り込む。

 格言に従うならアリーヴォが狙い目。芝で着外に敗れたのは昨年の菊花賞(7着)だけで中距離では一度も崩れていない。今年は冬の小倉大賞典で重賞初制覇を飾ると、前走・大阪杯は中団から上がり3F最速の脚で0秒1差3着。G1タイトルが視界に入った。杉山晴師は「前走はローカル重賞を勝ったばかりで半信半疑だったが、あのパフォーマンス。想像以上に力をつけている」と成長ぶりに目を細める。

 枠は外めの7枠13番に決まった。持ち前の末脚に加え、自在性を兼ね備えるレース巧者。トレーナーは「強いて言えば偶数枠が良かったが、ここでも問題はない。前走後、武豊さんが“距離延長はプラスになる”と言ってくれた。胸を借りる立場だが、今の出来でどこまでやれるか楽しみ」と期待を寄せた。

 武豊は宝塚記念で最多4勝(89年イナリワン、93年メジロマックイーン、97年マーベラスサンデー、06年ディープインパクト)を挙げる。1番人気が全敗の春平地G1。名手が絶妙な手綱さばきで“波乱のシーズン”を締めくくるか。

 《18年音無厩舎が7番人気1着》宝塚記念の複数出しは人気薄の激走が目立つ。18年に2頭出しで参戦した音無厩舎は7番人気のミッキーロケットが勝ち、5番人気の僚馬ダンビュライトは5着。15年は角居厩舎3頭出しで最も人気のなかった10番人気デニムアンドルビーが2着(8番人気ディアデラマドレ6着、2番人気ラキシス8着)に好走した。

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2022年6月24日のニュース