【高松記念】山田 3度目の記念V、ピタリ追走 古性を差し切った

[ 2022年1月31日 05:30 ]

高松記念を制し、ポーズをとる山田
Photo By 共同

 高松記念決勝は30日行われ、山田久徳(34=京都・93期)がゴール前、古性を差し切って優勝。21年2月の奈良以来3度目の記念Vとなった。

 松浦がスタートを決めて松浦―佐藤―古性―山田―小川―香川―池田―原―中川で周回。赤板で古性―山田が斬り、その上を小川―香川―池田―原。7番手に松浦、9番手に中川。小川が先行態勢に入るも最終Hで松浦―佐藤で巻き返す。2角で松浦が出切ると、すかさず古性―山田で捲る。中川も捲るが不発。松浦のけん制を乗り越えた古性をG前で山田が差し切る。切り替え追った佐藤が3着。

 これが競輪。勝負どころの迫力は凄いものがあった。抜群のタイミングで仕掛け、強烈なスピードで捲る古性。それを山田はぴたりと追走し、1/2車輪捉えてみせた。ゴール後、山田は古性の肩を叩いてねぎらった。「(古性は)凄く心強かった。どこからでも仕掛けるという感じで、凄く緊張しながら付いていた。自分の力だけではない。だから余計にうれしい」。ハイレベルの戦いを勝ち切った喜びがあふれた。

 四国4車の気迫もすさまじかったが、それを松浦が簡単に叩く。これが超一流同士の戦いだ。さらにその上を古性が行った。「あんなん行けるんかなと思った」と山田。それでも乗り越えた。

 次は自分だ。山田の思いは強い。昨年はデビュー13年で初めてG1の決勝の舞台に立った。「今年も決勝に乗って、タイトルを獲りたい」。夢の実現へ、最高の予行演習となった。

 《次走》優勝した山田久徳は高知F1(2月13~15日)、2着の古性優作は奈良記念(2月10~13日)、3着の佐藤慎太郎は静岡記念(2月3~6日)。

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2022年1月31日のニュース