【AR共和国杯】オーソリティ 豪快差し連覇、ルメールも驚き「強いね~」

[ 2021年11月8日 05:30 ]

<東京11Rアルゼンチン共和国杯>差し切って勝ったルメール騎乗のオーソリティ=右から2頭目(撮影・西川祐介)
Photo By スポニチ

 G2「第59回アルゼンチン共和国杯」が7日、東京競馬場で行われ、1番人気のオーソリティが連覇を飾った。トップハンデ馬のVは16年シュヴァルグラン以来6回目。

 引き揚げてきたオーソリティの馬上で目を大きく見開いたルメール。「強いね~!強い!」。同馬の母の母は日米G1・2勝シーザリオ。木村師&ルメールは続く12Rも父の母に同じ名牝を持つジュリオで連勝した。木村師は「2つ、シーザリオに勝たせてもらいました」と感謝を口にした。

 3番手で運ぶ姿は昨年と全く同じ。スローペースになると読んだルメールが好位にこだわった。1、2番手のボスジラ、アンティシペイトのスタミナが尽きる中、まだまだ余力があった直線。上がり3F33秒9の脚で力強く駆け抜けた。後続との差は2馬身半。ルメールは「馬の後ろでだんだんとリラックスしてくれた。直線は凄くいい反応だった。オーソリティは心身ともに充実していたね」と笑顔を振りまいた。

 5月2日以来の実戦も昨年と同じ(今年は天皇賞・春10着、昨年は青葉賞1着)。2年連続の骨折休養明けだったが、しっかりと仕上げて復帰戦を手にした。「昨年と同じような状態に持って来られた。今日はプラス12キロだったけど、自分は骨格が大きくなっているような気がした」と木村師。馬体は1年前よりパワーアップしている。

 次戦で昨年14着に敗れた有馬記念を選ぶかは未定。師は「左回りで結果が出ているのでね。G1になるとは思うけど、具体的にはこれからオーナーサイドと相談します」と説明。叩き2戦目の“本番”は、昨年通りとなるつもりはない。

 ◆オーソリティ 父オルフェーヴル 母ロザリンド(母の父シンボリクリスエス)牡4歳 17年2月12日生まれ 美浦・木村厩舎所属 馬主・シルクレーシング 生産者・北海道安平町のノーザンファーム 戦績10戦5勝(重賞3勝目) 総獲得賞金2億3201万2000円 馬名の由来は権威、威信。

 【AR共和国杯アラカルト】

 ☆騎手&調教師 ルメールはJRA重賞今年14勝目で通算121勝目。木村師は今年3勝目で通算15勝目。

 ☆連覇 76&77年アイフル、82&83年ミナガワマンナに続き3頭目。

 ☆種牡馬 オルフェーヴル産駒はJRA重賞今年6勝目で通算21勝目。

続きを表示

2021年11月8日のニュース