【神戸新聞杯】キングストンボーイ 狙い通り成長 藤沢和師「春先よりたくましくなった」

[ 2021年9月24日 05:30 ]

併せ馬で追い切るキングストンボーイ(左)=撮影・村上 大輔
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 菊花賞トライアル「第69回神戸新聞杯」(3着まで優先出走権)の木曜追いが23日、東西両トレセンで行われた。美浦では青葉賞2着以来の出走となるキングストンボーイが、Wコースで併せ馬を行った。来年2月で定年を迎える名伯楽・藤沢和雄師(70)が、ラストクラシック獲りへ向け勝負に出る。

 菊花賞でのラストクラシック獲りへ向け、名伯楽が勝負に出る。青葉賞2着以来の出走になるキングストンボーイの最終追いは、杉原(レースではルメール)を背に、Wコースでシハーブ(5歳3勝クラス)と併せ馬。2馬身先行した僚馬を追走し、直線内に入って併入した。6F84秒9~1F11秒6のタイムに、9月22日に70歳の誕生日を迎えたばかりの名伯楽は「月曜(20日、Wコース6F86秒4)にやってるし十分。春先より体重が増えてるし、たくましくなっている」と目を細めた。

 キングストンボーイは青葉賞でダービーへの出走権を得ながら、体調不良のため師にとってのラストダービーを断念した。夏はノーザンファーム天栄(福島)へ放牧。指揮官は「春の時点では(青葉賞からダービーに向かった)“先輩たち”に比べると、まだ体力が備わっていなかった。元々、秋になって良くなっていると思っていた馬。牧場から美浦に戻ってきた時は馬も随分良くなっていてびっくりした」と振り返った。

 過去にはシンボリクリスエス、ゼンノロブロイといった同厩舎の馬たちが、青葉賞を経由してダービーに出走。秋以降に大きな飛躍を遂げた。さらに引退後には種牡馬としても名を残した。「それらと比較するのはアレだけど、そういうふうになってほしいな」と師。キングストンボーイの父ドゥラメンテは8月31日に9歳の若さで死んだ。その後継種牡馬としての期待も懸かる同馬。兄エポカドーロは18年皐月賞馬だけに血統的背景も十分だ。

 ダービー馬シャフリヤールとは共同通信杯以来の再戦になる。同レースは1着エフフォーリア(皐月賞)、2着ヴィクティファルス(スプリングS)、3着シャフリヤール、4着キングストンボーイ、5着ステラヴェローチェ(ダービー3着)と、のちの重賞馬を生んだ、非常にレベルの高いレースだった。「以前はダービー組に比べると一枚落ちる感じだったけど、どれくらい近づいているか。今ならどのくらいやれるか楽しみ」。シンボリクリスエス、ゼンノロブロイが、ダービー後の秋初戦に選んだのも神戸新聞杯。偉大な先輩たちはともに勝利し、G1馬に育っていった。キングストンボーイも藤沢和厩舎の王道を歩んで行く。 

 ○…藤沢和厩舎は神戸新聞杯6戦3勝の好成績。シンボリクリスエス(02年)、ゼンノロブロイ(03年)以外に、レイデオロ(17年)も勝っている。さらには鞍上・ルメールは神戸新聞杯4戦4勝。相性のいいレースをキングストンボーイも制することができるか!?

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