【CBC賞】ルーキー角田、プリカジュールと重賞初挑戦「冷静な判断、普段の騎乗を」

[ 2021年7月2日 05:30 ]

プリカジュールで重賞に初挑戦するルーキーの角田
Photo By 提供写真

 突然チャンスが巡ってきた。今年3月にデビューした新人ジョッキーの角田大和が小倉日曜メイン、CBC賞で重賞初チャレンジ。プリカジュールと初コンビを結成する。木曜朝、角田は「先週、依頼を頂き、騎乗が決まりました。急でしたけど、うれしい気持ちでいっぱいです」と喜びをかみしめた。

 3月6日、小倉1Rエコロキング4着(3歳未勝利)でJRA初騎乗を果たし、同27日の中京5Rカフジアスール(3歳未勝利)で初勝利を飾った。同期の松本が「角田は競馬学校の頃から馬乗りは上手でした」と絶賛。騎乗スキルの高さに定評があったが、デビュー43戦目の初勝利は小沢大仁、永野猛蔵、松本大輝、古川奈穂、永島まなみに次いで6人目。スタートダッシュで遅れを取った。角田は「あの頃は焦りがあったり、冷静さを欠いていたり…。ただ、一つ勝てたことで気持ちが楽になりました」と振り返る。実戦を経験して“馬には緊張が伝わる”ということを肌で実感した。その後は成績が上向き。4月は3勝、5月は2勝、6月は4勝と勝ち星を積み重ねている。

 「レースでは少しずつ周りを見られるようになってきました。重賞で気持ちは高ぶっているけど、まずは冷静な判断、普段の騎乗をすることが大事」

 障害帰りとなるプリカジュールは3勝クラスの身で格上挑戦になるが、芝1200メートルでも主導権を取れるスピードの持ち主。開幕馬場、最軽量49キロ。「周りから求められていることは分かっています」と、かっ飛ばす意気込み。もしかしてあれよあれよ…があるかも。

 ◇角田 大和(つのだ・やまと)2001年(平13)9月3日生まれ、滋賀県出身の19歳。元ジョッキーである父・晃一調教師は騎手時代、ジャングルポケットで01年ダービーを制すなどG1・10勝を挙げた。今年3月、父の厩舎からデビュー。JRA通算227戦11勝。13歳の時に全国ポニー競馬選手権「第6回ジョッキーベイビーズ」で優勝している。

続きを表示

2021年7月2日のニュース