【函館スプリントS】坂井瑠星×ジャスティン!関西ホープが相棒と2週連続重賞Vだ

[ 2021年6月9日 05:30 ]

芝の重賞初制覇を狙うジャスティンと坂井瑠星(撮影・千葉茂)
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 札幌開幕を告げるサマースプリントシリーズ第1戦「第28回函館スプリントS」。今年、中東遠征で経験を積んだ坂井瑠星(24)とジャスティン(牡5=矢作)のコンビに注目だ。海外修業で腕を磨き続ける若武者。ダートスプリント重賞3勝のスピード自慢を巧みにリードして、鳴尾記念(ユニコーンライオン)に続く2週連続重賞Vに挑戦だ。

 カラッと乾燥した空気が吹き抜ける札幌競馬場。過ごしやすい気候に多くの馬がリラックスした姿を見せる中、高ぶるジャスティンの背で苦笑いを浮かべたのが坂井だ。「落ち着きがないです。サウジアラビアで(リードホースの)ポニーに併せ馬をされてカッとスイッチが入ったり…。元から、そういうところはあるけど、今回はかなりイレ込んでいますね」

 その苛烈な気性の相棒が、坂井に違う世界を見せてくれた。近2戦はサウジアラビアのリヤドダートスプリント(6着)、ドバイのドバイゴールデンシャヒーン(11着)に遠征。主戦の坂井も一緒に中東へと渡った。2戦の間も帰国はせず、同行して現地のレースに騎乗した。「凄く新鮮な日々でした。アラブの馬にも乗ったのですが、凄く頭が良くて自分からは走りたがらないんです。あの馬を走らせる気にできたら、サラブレッドは難しくない。いい練習になったと思います」

 17年にオーストラリアへ競馬留学。米国、香港でも研さんを積んだ。デットーリやペリエといった一流騎手たちとも戦い競馬の奥深さに触れた。「海外遠征は精神的な成長が得られる。レース中もそうですが、この馬はこういう馬場が合うとか、いろいろな意味での引き出しが増える」。8番人気ユニコーンライオンで挑んだ先週の鳴尾記念は見事だった。超スローの逃げから途中でペースを上げ、後続に競馬をさせず3馬身半差V。増えた引き出しの一端を披露した。

 2週連続重賞Vが懸かる函館スプリントS。ジャスティンについて「芝自体は元々走っていたし、こなせると思う。この馬がいなければ多くの経験はできなかった」と中東での絆を強調した。秋には凱旋門賞出走ディープボンドのサポートで初のフランス遠征も予定する関西のホープ。今週は、高ぶる相棒を導く術(すべ)を引き出しから取り出す。 

 ◆坂井 瑠星(さかい・りゅうせい)1997年(平9)5月31日生まれ、東京都出身の24歳。矢作厩舎所属で16年3月デビュー。1年目から25勝を挙げ、中央競馬関西放送記者クラブ賞(関西所属騎手新人賞)を獲得。JRA通算2497戦158勝(JRA重賞6勝)。1メートル70、48キロ。血液型O。南関東・大井の元ジョッキーで調教師の父・英光氏が7日の大井2R(グランクール)で初勝利を挙げた。

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