【ヴィクトリアM】マイル娘のマルターズディオサ!手塚師2週連続G1制覇へ

[ 2021年5月14日 05:30 ]

厩舎周りを運動するマルターズディオサ(撮影・西川祐介)
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 今週から限定入場による有観客で行われる東京競馬。5週連続G1の第2弾「第16回ヴィクトリアマイル」(16日)の出走馬が13日、確定した。先週のNHKマイルCをシュネルマイスターで制した手塚厩舎は、2週連続G1制覇を狙ってマルターズディオサを投入。【3・2・0・1】と得意のマイル戦で一発を狙っている。同レースは14日に枠順が決まり、馬券は15日から発売される。

 G1制覇に向け機は熟した。19年の阪神ジュベナイルF2着をはじめ、G1に挑戦すること5戦。マルターズディオサはいずれのレースでも善戦を繰り広げてきた。前走・高松宮記念ではデビュー以来初めて1200メートルに挑戦。スタート直後は初体験の速い流れに戸惑ったのか、後方追走を余儀なくされた。だが重馬場を苦にせず、最後までしっかり脚を伸ばして0秒4差8着に健闘した。

 狙いすました臨戦だ。手塚師は「春の目標は当初からここに置いていた。高松宮記念は適距離じゃないし、3~4角で落鉄もしていた。それでいて悪くない内容だった」と回顧。全11戦中10戦でコンビを組む主戦・田辺も「気持ちが入って短距離仕様になっていた。いい感じでした。あれを使って今回は楽にいいポジションが取れると思う」と振り返った。陣営の狙いはスプリントの激しい流れを経験させること。前走はあくまでもヴィクトリアマイルに向けての“予行演習”だったのだ。

 最終追いはウッド単走(5F68秒7)で軽めの調整。スムーズな脚さばきが印象的だった。師は「とてもリラックスして最後まで伸び伸び走っていた。状態は凄くいい。1週前追いでは田辺が乗って反応を見た。感触は良かったみたいです」と満足げ。1週前追い(ウッド単走5F66秒1)に騎乗した田辺の反応は「今回はメンタルの調整を重視して単走。気負うことなく走っていた」とこちらも好感触を得ていた。

 1600メートル戦はチューリップ賞V、阪神ジュベナイルF2着など【3・2・0・1】の得意舞台。「本質的にマイルは合う。東京のマイルは初めてだけど条件は合っている。スタートを出れば好位で競馬ができるし、展開に左右されない柔軟性がある」と師。先週は2番人気のシュネルマイスターでNHKマイルCを制覇。「今週はそれほどプレッシャーがない。グランアレグリアは強くて荷は重いが、競馬は何が起こるか分からない。楽しみにしてレースを待ちたい」と2週連続G1制覇を見据えていた。

 【手塚師18年から4年連続G1・V】手塚厩舎の今年G1成績は4戦1勝。先週のNHKマイルCをシュネルマイスターで制し、18年フィエールマンでの菊花賞制覇から4年連続のG1勝利を挙げている。今回は厩舎2週連続でのG1制覇が懸かる。また、同厩舎は13年にアジアエクスプレスで朝日杯フューチュリティS、アユサンで桜花賞のG1年間2勝を挙げており、厩舎2度目の年間G1複数勝利にも期待だ。

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