菜七子&まなみ&奈穂、土曜3鞍で女性騎手3人そろい踏み

[ 2021年4月9日 05:30 ]

永島まなみ(左)と藤田菜七子(中央)と古川奈穂(右)
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 憧れの先輩と同じゲートに立つ。3月デビューの古川奈穂(20=矢作)、永島まなみ(18=高橋康)は今週から新潟で騎乗。女性騎手のフロントランナー、藤田菜七子(23=根本)と女性騎手3人が初めてそろい踏み。土曜日は新潟3、4、9Rと実に3つのレースで3人が同じレースに乗る。JRA所属騎手の3人同時騎乗は98年9月13日中山2R(田村真来、牧原由貴子、板倉真由子)以来、22年7カ月ぶり。JRAのレースで3人同時に手綱を取るのは19年8月25日札幌12R(藤田、ミカエル・ミシェル、リサ・オールプレス)以来となる。

 古川奈は尊敬のまなざしで、菜七子との騎乗に思いを寄せた。「新潟でリーディングを取られていますし、しっかり結果を出しているのが凄いと思います。一緒に乗せてもらえますし、いろいろ見たり聞いたりして学べたらいいなと思います」。土日は新潟で13鞍と騎乗依頼が集まった。自身にとってはデビュー初Vから5週連続勝利も懸かる。「左回りは中京で乗っていて、苦手意識もないです。今週も勝ちを意識して乗りたい」と意欲を見せた。

 一方の永島は、模擬レースでゲートが菜七子の隣になった。「その時はゲートでの所作など細かいアドバイスをしていただきました。ゲートが上手で、直線を向いたら伸びてくる。見習わないといけない点はたくさんありますね」と“再会”を心待ちにしていた。土日は新潟で9鞍に騎乗、待望のデビュー2勝目へ気合も入る。「メインに乗せていただけるのは凄くうれしい。先輩ジョッキーのアドバイスを聞いて、コースに合った騎乗を心掛けたいです」。越後の稲穂のように伸びゆく彼女たちのハッスルプレーに注目だ。

 ≪迎え撃つ菜七子「これが当たり前になっていくんだな」≫先輩女性ジョッキーとして後輩2人を迎え撃つ形になる藤田菜七子。「一緒に乗ることはこれからもたくさんあると思うので、珍しいことではなくなっていくのかなと思います。私の時は“周りに女性騎手がいなかった”ことで注目していただきましたが、これが当たり前になっていくんだな…と。競馬学校にも女性候補生がまた入学しましたし、この流れがずっと続いてくれれば」とコメントした。リーディングに輝いたことのある得意の新潟で先輩として意地を見せるか。

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