【桜花賞】アカイトリノムスメ、ディープ×アパパネの超良血が心身成長 母娘制覇へ急上昇

[ 2021年4月5日 05:30 ]

3連勝でクラシックを迎えるアカイトリノムスメ
Photo By スポニチ

 古馬の戦いである高松宮記念、大阪杯が終われば春のG1シリーズは3歳クラシック本番を迎える。今週は牝馬3冠の第1ラウンド「第81回桜花賞」(11日、阪神)だ。桜舞う華やかな舞台で、うら若き乙女が火花を散らす。東西の逸材がズラリとそろうが、両親ともに3冠馬の超良血アカイトリノムスメ(国枝)が調子を上げている。ディープインパクト産駒として史上6頭目の桜花賞制覇が懸かっており、注目を集めそうだ。

 桜花賞は阪神JFワンツーのソダシ、サトノレイナスが中心となりそうだが、ここに来て存在感を高めているのがアカイトリノムスメ。父ディープインパクト、母アパパネの“12冠ベビー”が1冠目奪取へ、態勢を整えている。母も管理した国枝師は「今のところ体はキープしている。少しくらいは減るかもしれないが、440キロ台で出られればいい。心身ともに成長しているよ」と目を細める。

 10年のトリプルティアラを達成したアパパネ。デビュー3戦(新馬戦敗戦→未勝利戦勝ち→赤松賞V)はその偉大な母と同じ軌跡を歩んだ。前走・クイーンCはこれまでにない前方で流れに乗る競馬を披露。迫るアールドヴィーヴルを首差しのぎ、師は「前走はいい内容の競馬だった。今回も落ち着いてこの前のような競馬ができれば」と見通しを語る。

 鞍上は新進気鋭の横山武。赤松賞以来の再コンビとなり、1週前追い(Wコースで5F67秒1~1F12秒8)に騎乗した。横山武は「僕が乗った時(赤松賞)は左に張っていたけど、そういう面は気にならなかった。前走の映像を見ても大丈夫そう。調教で凄いというよりは実戦に行って良さが出るタイプだと思います」と話していた。

 デビュー当初から陣営は「良くなるのは先」と話したが、ここに来ての急上昇ぶりは超良血のなせる業か。個性豊かな21年牝馬クラシック戦線でも、その末恐ろしいポテンシャルは際立っている。

続きを表示

この記事のフォト

2021年4月5日のニュース