福原杏10代最後にビッグタイトルつかむぞ

[ 2020年11月27日 05:30 ]

2020ヤングジョッキーズシリーズファイナルラウンド優勝へ意気込む福原杏
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 【地方からの風】年末に訪れるジャンピングボードに胸を躍らせているのが福原杏(19=浦和)だ。12月26日に阪神競馬場で行われる2020ヤングジョッキーズシリーズファイナルラウンドに地方競馬東日本3位として出場が決定。その切符を自らの手で奪ったのも劇的だった。

 今月5日のトライアルラウンド大井の最終戦。レース前に「2着以内なら大丈夫と聞かされていて…。成績のいい馬だったし凄く気合は入っていました」と挑んだ一戦は、3コーナーで外から一気に捲られ、内に閉じ込められての4番手。手応えも悪く万事休すかと思ったが、直線を向いたところで内にスペースが空くという幸運。そして追いだすと併せ馬の形になって馬が息を吹き返すという幸運。その2つの幸運が重なって1着をもぎ取った。

 終わってみれば1着でなければ出場がかなわなかっただけに大きな半馬身差だった。「レースでたくさん誤算があったけど、馬の底力に助けられた。諦めなくてよかったし、ラッキーとしか言いようがない」と目を細めた。次のステージは楽しみしかない。初めてのJRAの舞台。「岩手で芝は経験したが中央はまた違うはずだと思うし、まずは雰囲気を楽しみたい。安全に乗ってそれで優勝という結果が出れば最高。とにかくいい経験をしてきます」。年明けすぐに20歳の誕生日を迎える若武者が10代最後にビッグタイトルをつかむつもりだ。

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2020年11月27日のニュース