ルメールに期待かかる兄弟子超え3連覇

[ 2020年10月30日 05:30 ]

ペリエ(左)とルメール
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 【競馬人生劇場・平松さとし】コントレイルが3冠を達成した先週の菊花賞。史上8頭目の3冠馬に首差まで迫ったのがアリストテレス(牡3=音無)。手綱を取ったのは現在4年連続首位騎手へ、まい進中のC・ルメール騎手(41)。G1もグランアレグリアで制したスプリンターズSなど、今年だけで4勝。今では日本の競馬界になくてはならない存在となっている。

 そんなルメール騎手も初来日の頃はさすがにここまでの存在ではなかった。私は個人的に彼を初来日前のフランス時代から知っていたので注目していたが、02~03年、そして04年の春と重賞を勝つことはできなかった。

 しかし、彼の凄さを見抜いていた伯楽がいた。04年の天皇賞・秋にダンスインザムードを送り込んだ藤沢和雄調教師は、その鞍上にルメール騎手を指名。ゴールデンコンビが誕生した。すると鞍上は13番人気のこの牝馬をゴール前200メートルでいったん、完全に先頭へと誘導した。最後は差されたものの、あと少しのところで日本での重賞初制覇をG1で決める場面を演出したのだ。のちに当時の話をうかがうと生まれ故郷のトップ調教師の名を出して次のように答えた。

 「藤沢先生はアンドレ・ファーブルみたいな調教をすると思いました。哲学も尊敬できるモノがあるし、その先生が挑戦させるなら、たとえ人気がなくても良いところがあると思いました」
 ちなみに、この時の天皇賞を制したのは同じ藤沢厩舎のゼンノロブロイ。その鞍上はルメール騎手のファーブル厩舎時代の兄弟子でもあるオリビエ・ペリエ騎手。前年のシンボリクリスエスに続く2連覇だった。

 「オリビエは技術面も人間性も尊敬できる先輩です。僕が日本行きを考えた時も“素晴らしいところだから行くべき”と背中を押してくれました」

 こうして来日したのをきっかけに彼の騎手人生は日本へとかじを取ることになる。現在では通年免許で騎乗するルメール騎手は今週末の天皇賞でアーモンドアイに騎乗する。勝てば兄弟子を抜く同レース3連覇。ペリエ騎手も藤沢調教師も応援していることだろう。 (フリーライター)

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