【盛岡・南部杯】アルクトス 日本レコードV!G1初制覇に田辺も感無量「やっと手が届いた」

[ 2020年10月13日 05:30 ]

第33回マイルチャンピオンシップ南部杯で優勝したアルクトス。奥は2着のモズアスコット
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 交流G1「第33回マイルCS南部杯」が12日、盛岡競馬場で行われた。田辺裕信(36)騎乗の6番人気アルクトス(牡5=栗田、父アドマイヤオーラ)が、ゴール前でモズアスコットを競り落としてG1初制覇。昨年2着の雪辱を果たした。勝ちタイム1分32秒7はクロフネの1分33秒3(01年武蔵野S)を破る日本レコードとなった。

 道中は4番手。3角から馬なりで前に並びかけると直線では今年のフェブラリーS覇者モズアスコットとの一騎打ち。芝のG1安田記念も制した快速馬を首差ねじ伏せた。デビュー4戦目から14戦連続コンビを組む田辺は「思い通りの位置。若い頃から何とか大きいところを獲らせたいと試行錯誤しながらやってきた。昨年よりメンバーは濃いと思っていたが、よく勝ってくれた。やっとG1に手が届いた」。普段はクールな男が感無量の様子だった。

 G1初制覇の栗田師も感慨深げ。「馬に感謝。昨年の2着から歯がゆいレースが続き、調教を変えるなどいろいろやった。これが本来の力。ここを使って武蔵野Sと考えていたけどオーナーと相談します」。強敵を破っての新王者はまだ5歳。前途は洋々だ。

 ◆アルクトス 父アドマイヤオーラ 母ホシニイノリヲ(母の父シンボリクリスエス) 牡5歳 美浦・栗田徹厩舎 馬主・山口功一郎氏 生産者・北海道新冠町の須崎牧場 戦績17戦8勝(地方3戦1勝) 総獲得賞金2億294万3000円。重賞は19年プロキオンS以来2勝目。

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2020年10月13日のニュース