【秋華賞】デアリングタクト95点 夏越えても進化不要?春のまま“完熟”名牝のたたずまい

[ 2020年10月13日 05:30 ]

鈴木康弘「達眼」馬体診断

<秋華賞>張りに満ちたデアリングタクトの馬体だが、春からの変化は見られず
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 デアリングタクトの張りに満ちた馬体には一点の曇りもありません。厚みとしなやかさを併せ持つ筋肉。特に臀筋(でんきん=臀部の筋肉)は凄い。尾の付け根が他の馬より高い位置にあるのを感じさせないほどせり上がっています。まぶしい光沢を放つ黒鹿毛の毛ヅヤ、今秋に1度レースを使ったような引き締まった腹周り。顔を見れば、耳、目、鼻先を前方の一点に集中させながら穏やかに立っています。名牝の香り立つたたずまい。

 ただ、この姿はオークス時と同じです。桜花賞からオークスまでの1カ月半で驚異的な成長を見せたのに、その後の4カ月半では何も変わっていない。ひと夏越しての成長を期待していただけに拍子抜けでした。春の時点で完成された馬体にそれ以上の進化は不要なのか。

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2020年10月13日のニュース