古川奈穂さん&永島まなみさん、菜七子に続け!ニューなでしこ開花間近、来年3月デビューへ成長中

[ 2020年9月25日 05:30 ]

古川奈穂さん(左)と永島まなみさん(右)(撮影・河野 光希)
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 ポスト菜七子、順調に成長中!JRA競馬学校の騎手課程37期生の第1回模擬レースが24日、千葉県白井市の同校で行われた。藤田菜七子(23)に続くJRA女性騎手デビューを目指す古川奈穂候補生(20)、永島まなみ候補生(17)が第1、2Rでそれぞれ4着。来年2月の卒業、3月のデビューに向け、馬上で確かな技術アップをアピールした。

 曇り空の下で行われた1R。いきなり存在感を示したのがヴィアージェン(セン8)とコンビを組んだ古川候補生だ。先輩・菜七子ばりの好スタートでハナへ。以前よりもがっちり馬をセーブし、タイトに4角を回った。ゴール前、直後の馬に前に出られた際には大声を張り上げて自分の位置をアピールした。レース後は「積極的に行こうと思って出て行ったがコーナーで(脚を)温存してあげられれば、もう少し直線で粘れた」。4着惜敗に反省が口を突いた。

 競馬サークルに関係者はいないが実習先は2冠馬コントレイルを擁する矢作厩舎。同門の先輩・坂井瑠星が身近な手本だ。「優しいですけど競馬に関しては厳しく指導していただいています」と笑顔。何より厩舎の実力馬たちとのコミュニケーションが最大の財産だ。「リスグラシューは乗り運動に乗せていただき凄い馬だなと思った」。名門で鍛えられた少女は確かな成長を示した。

 強い雨が落ち始めた2R。ヤマタケピースフル(セン3)に騎乗した永島候補生が登場。4角は大きく離れた外を回り、直線勝負。男子顔負けのアクションで追いだすと一番の伸びで4着まで追い上げた。「3角で内に入れば、もう少し前に迫れた。後ろからでも展開を読んでスムーズな競馬ができるように心がけたい」と悔しがった。

 父は園田で騎手として活躍した永島太郎調教師。競馬一家で育ち「父の姿を見てかっこいいと思って騎手を目指した」と語る。今後も模擬レースを重ね、ウイークポイントと向き合っていく、2人のなでしこ。無事に2月の卒業を迎えれば菜七子以来となる5年ぶりの女性騎手誕生だ。

 【最後の半年は実戦練習】競馬学校騎手課程の生徒は4月入学から約1年半、基礎課程を履修。その後は約1年間、東西トレセンに配属され、調教師の指導の下、調教技術などを磨く。最後の半年間は10回近く模擬レースを重ね、実戦的な感覚を身につける。女性の後輩について菜七子は「私は私でしっかりとレースに乗り、結果的に目標にしてもらえるようになりたい。負けないように頑張るだけ」と語っている。

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