【京成杯オータムH】スマイルカナ、3歳牝馬35年ぶり制覇へ参る!

[ 2020年9月9日 05:30 ]

スマイルカナ
Photo By スポニチ

 今週から秋競馬がスタート。中山開幕を飾るサマーマイルシリーズ最終戦「第65回京成杯オータムハンデ」で、“昭和の名牝”の快挙に挑むのが桜花賞3着馬スマイルカナだ。3歳牝馬が優勝すれば85年エルプス以来35年ぶり。サマーマイルシリーズの逆転総合Vも懸かる。軽快な先行力が武器のディープインパクト産駒が、並み居る古馬、牡馬勢を一蹴して夏の女王の座を手に入れるか注目だ。

 オークス16着の大敗から一転。スマイルカナは米子Sで鮮やかな復活Vを飾った。逃げ専門の印象を覆し、好位3番手で折り合って早め先頭で押し切る完勝。「今までにない形で勝てたのは収穫だった」。高橋祥師は新境地を切り開いた愛馬を称えたが、レース前は半信半疑だった。「阪神に2回(チューリップ賞、桜花賞)直前輸送して、その後にオークスを挟んで3度目の阪神輸送。厳しい臨戦で正直、どうかなと思っていた。改めて能力を感じた」。小柄な牝馬は陣営の想像を超えるタフネスぶりを見せつけた。

 前走後は放牧で充電。前走で410キロだった馬体は430キロ前後まで増えた。「体は成長した」と師。主戦の柴田大は「落ち着きも出てオンオフの切り替えもできるようになった」と精神面の成長も強調する。3歳牝馬の秋といえば秋華賞が王道だが、トライアルの紫苑Sではなく、あえてマイルのここを選択した。「オークスで距離の限界があるのかなと感じた。やはりスピードを生かす競馬が合っている」と師。全4勝を挙げている距離で、古馬との実力差を測るのが目的だ。

 3歳牝馬Vは85年エルプス以来途絶えているが、そもそも3歳牝馬の参戦が少ないレース。特に牝馬3冠の最終戦が2000メートルの秋華賞となった96年以降では、5頭しか出走がない。それまで2400メートルだったエリザベス女王杯に比べ、距離を守備範囲と捉える陣営が増えたためだ。それでもあえてマイル路線での勝負を決断した。師は「今後は結果次第」と秋華賞挑戦に含みを残した上で「実績のある中山マイル(2戦2勝)で、強い相手にどこまでやれるか試金石」と力を込めた。今年からサマーマイルシリーズに組み込まれた米子Sを制しており、ここを勝てば文句なしのシリーズV。まずは夏を制し、実りの秋へとつなげる構えだ。

 【エルプス軽快逃げで重賞5勝】エルプスが京成杯AH(当時は京王杯AH)を制した翌年の86年以降、昨年までに3歳牝馬は13頭が出走。93年マリアキラメキの4着が最高着順となっている。エルプスは85年の桜花賞馬で、オークスで15着に大敗後、このレースで復活V。昭和末期の84~85年にかけ、軽快な逃げで重賞5勝を挙げた。同じ脚質で桜花賞3着、オークス16着のスマイルカナも軌跡が類似している。また、スマイルカナは今年のフェアリーSを制したが、エルプスはその前身である第1回テレビ東京賞3歳牝馬Sを勝っており共通項は多い。

続きを表示

「2020 天皇賞(秋)」特集記事

「スワンS」特集記事

2020年9月9日のニュース