【函館スプリントS】ダイアトニック、父カナロアの道 涼しい北海道から短距離王へ

[ 2020年6月17日 05:30 ]

函館スプリントSに出走するダイアトニック
Photo By スポニチ

 偉大な僚馬たちが歩んできた道を行く。「第27回函館スプリントS」(21日、函館)で注目を集めるのがダイアトニック。北のスプリント重賞から秋の大舞台へ進むローテは安田隆厩舎に脈々と受け継がれるロードカナロアの遺産。偉大な父に続くため、まずは夏の戦いを制してみせる。

 日中の気温は栗東トレセンより約10度も涼しかった16日の函館競馬場。心地よい気候の中、ダイアトニックは順調に調整を進めている。北海道スプリント重賞から秋のG1へ。父であり厩舎の先輩馬でもあるロードカナロアを知り尽くした陣営が選んだ最善ローテだ。現役時代の父も手掛けた岩本助手は「お父さんはとにかく暑さに弱くて。産駒にもその傾向があると思う。夏は涼しいこっちで調整する方がいい」と遠征理由を明かした。

 G1・7勝のカナロア産駒アーモンドアイも若駒時代はレース後に熱中症のような症状を見せたのは有名な話。その原因は隆々たる筋肉を持っていたカナロアの父キングカメハメハに起因しそうだ。「筋肉が発達して速筋が優れている分だけ体温が上がりやすいのかも。代謝がいいというか。産駒も冬に向けて調子を上げていくイメージ」と同助手。12、13年のスプリンターズSを連覇したカナロアは12年の函館SSで2着に好走、13年は夏を使わず9月のセントウルSから始動した。同厩舎のカナロア産駒ダノンスマッシュも昨夏、北海道で2戦して本番で3着に好走。この血統は夏との付き合い方が秋の飛躍を左右する。

 ダイアトニックの前走・高松宮記念は悔やんでも悔やみきれない3着(4位入線)。ゴール寸前に他馬の斜行で急ブレーキをかけるロスがあった。それでも最後はもう一度盛り返すド根性を披露してフィニッシュ。G1馬カレンチャンも担当した腕利きが「なかなか見ない根性をしている。どれだけポジティブな馬なんだろうと。何よりトモがしっかりして素質がようやく(開花した)という感じ」とその能力を絶賛だ。

 最終追いは水曜の予定。レースが近づくにつれて体調は明らかに上向いている。「だいぶ体が締まってきてこの馬らしくなってきた」。数々の名スプリンターを送り出した陣営が描く輝かしい未来。「本当に(父に)似てきました。この子もどうにか種牡馬にしたいんですよね」。栄光の秋へ。まずは偉大な父のノウハウを存分に生かした夏の戦いが始まる。

続きを表示

「2020 天皇賞(秋)」特集記事

「スワンS」特集記事

2020年6月17日のニュース