【皐月賞】ダーリントン、王道路線から2強斬りへ 中8週で適度な休養と実戦勘

[ 2020年4月15日 05:30 ]

ダーリントンホール
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 先週、レシステンシアをプッシュした「G1データMAX」。2着じゃ駄目なんです!今週こそ1着を目指すべく過去の激走馬のリストとにらめっこ。結果、浮かび上がってきたのは“無敗の2強”ではなく、あの馬だった。

 ≪近走弥生賞組×≫(1)ローテーション もはや定着した印象もあるが近年は共同通信杯を使ってきた馬が強い。過去10年で4勝。うち、12年ゴールドシップを除き、14年イスラボニータ、15年ドゥラメンテ、16年ディーマジェスティが関東馬だ。12年から皐月賞までの間隔が1週詰まって「中8週」となった。これは要因の一つだろう。しっかりと休養を取りつつ実戦勘も保たれる。適度な間隔と言えそうだ。ここをステップにするダーリントンホールとマイラプソディには要注目だ。

 弥生賞ディープインパクト記念組は過去5年で【0・2・1・19】。スローで流れることが多く、タフな本番で馬が戸惑う。今年は重馬場で前半1000メートル61秒1。馬場を考えればスローとは言えないまでも、本番でうまく対応できるかどうか。サトノフラッグ、ブラックホールは少々買いにくい。

 ≪4角好位が優位≫(2)脚質 93年の皐月賞馬ナリタタイシンが13日、30歳で大往生。4角12番手からビワハヤヒデ、ウイニングチケットを豪快に切り捨てた鋭い決め手は今も語り草だ。

 だが、そのようなド派手な直線一気は近年の皐月賞では決まりにくい。94年以降、4角10番手以下で勝ったのは16年ディーマジェスティ(4角10番手)のみ。この年は風速19メートルの強風が吹き荒れる特殊なコンディションだった。11年Vのオルフェーヴルは4角11番手。ただ、東京での開催だ。

 ここ5年で馬券に絡んだ15頭中、13頭は4角7番手以内で通過していた。高速決着になる年も多く、後ろからでは届かない。京成杯で直線一気を決めたクリスタルブラックが大舞台で再現できるかは微妙だ。

 ≪波乱狙い禁物!?≫(3)前哨戦  今年の3歳重賞戦線はここまで15レースを消化。実は1番人気馬が一度も勝てていない。新馬戦の勝ちっぷりで票を集めたデビュー2戦目の馬が失速、というケースが目につく。

 近年、有力馬がトライアルを使わず直行するケースが増えた。その分、冬からトライアルにかけて重賞のレベルがさほど上がらない。そんな仮説が成り立つ。実は昨年もこの流れだった。皐月賞前まで3歳重賞15レースを消化して、1番人気はわずか2勝。ただ、本番は1→4→3番人気での決着。重賞が波乱傾向であれば皐月賞も同じとは限らない。

 ☆結論 共同通信杯の勝ち馬ダーリントンホールを狙う。信頼が置けるステップ。過去4走全て「4角6番手以内」の脚質も頼もしい。鞍上のM・デムーロは皐月賞4勝と相性抜群。馬主のゴドルフィンは今年JRA32勝と絶好調だ。週末の天気予報は下り坂。やや重馬場の共同通信杯を制したことは裏付けとなる。格好の狙い目だ。

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2020年4月15日のニュース