【皐月賞】サトノフラッグ85点 渋くて味わい深い“銀将”パワー秀でたナタ

[ 2020年4月14日 05:30 ]

鈴木康弘「達眼」馬体診断

<皐月賞>ディープインパクト産駒らしからぬ重厚なボディーのサトノフラッグ
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 銀将は正面にも動ける斜め駒です。1マスしか移動できない重たさがありますが、堅実な攻めを担う駒。「守りの金」に対して「攻めの銀」とも呼ばれています。競走馬に例えるなら、サトノフラッグでしょうか。ディープインパクト産駒らしからぬ重厚なボディー。スピードよりもパワーに秀でた馬体が生み出すのはカミソリの切れではなく、ナタの切れ味です。前後肢にバランス良く筋肉を付け、首差しもしっかり抜けている。腹袋もどっしりしています。毛ヅヤも抜群。ベテランホースのようなゆったりとした立ち姿にも好感が持てる。ハミを過不足なく取りながら、目、耳、鼻をカメラマンに向けて集中しています。派手さはなくても安定感のある攻め駒、銀将。正面と斜めから振り下ろすナタには、いぶし銀の渋くて味わい深い質感があります。

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2020年4月14日のニュース