【フェアリーS】カナ闘魂全開走!単走でもメラッ5F67秒0

[ 2020年1月10日 05:30 ]

追い切りを行うスマイルカナ (撮影・西川祐介)
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 今週の中央競馬は土日月の3日間開催。中山メイン「第36回フェアリーS」(13日)の追い切りが9日、行われた。3戦2勝のスマイルカナは美浦ウッドチップコースで軽快な動き。小柄な馬体に秘めたド根性を武器に重賞初勝利を目指す。

 前走416キロの小柄な馬体を目いっぱい躍動させた。柴田大を背にスマイルカナがWコースの外ラチ沿いを単走で駆け抜ける。追い切り前は頭を上下させ、テンションも高かったが、走りだせば一変。5F67秒0、1F12秒6。軽快にラップを刻んだ。

 見守った高橋祥師は「先週、併せてやっているから、あれくらいでいいかな。単走だけど良かった」と納得。全3戦に騎乗してきた柴田大も「思っていたより遅い時計になったけど、がつがつハミを取った感じでなくリラックスしながらの時計。内容は良かった」と充実感を漂わせた。

 7月の新馬戦は鮮やかな逃げ切り。柴田大が後続を確認する余裕があった。2戦目は中団でレースを進めるも折り合わず7着。前走・ひいらぎ賞は再度、スピードを生かす競馬。2番手から早めに先頭に立ち、そのまま押し切った。ディープインパクト産駒らしくバネが利いた走りが特長だ。

 可愛い馬名とは裏腹に内に秘めた闘志は負けない。育成牧場時代からファイトをむき出しにたっぷりと乗り込んだ。「ウチの厩舎に来る前から稽古を積まれていて、(トレセンに来た)最初からやる気十分だった」と指揮官は話す。競馬に対しても前向きそのもの。「前走は後ろから来られて、自分も頑張ろう、前に行こうというところを見せた。そこは買えるところじゃないかな」。あふれる闘志は競走馬にとって最重要の要素。この恵まれた才能を高橋祥師は高く評価する。

 柴田大はこう語る。「しっかり調教できているので、いい状態でレースを迎えられる。逃げにはこだわらないが折り合いをつけたい」。みなぎるファイトをうまく制御できた時…。重賞制覇のゴールが待っている。

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2020年1月10日のニュース