【WASJ】的場全力投球!09年最下位の雪辱へ

[ 2019年8月23日 05:30 ]

的場文男
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 史上初の女性3騎手参戦で華やぐ今年のワールドオールスタージョッキーズ(WASJ、24、25日、札幌)だが、地方の雄たちも意気軒高。日本最多勝のみならず数々の最年長記録を更新し続けるTCKのレジェンド、的場文男(62)は10年ぶり2度目の同シリーズ参戦に「全力投球」と腕をぶす。また、地方予選を勝ち抜き出場を果たした吉村智洋(34=兵庫)は、地方全国リーディングの意地にかけてJRA初勝利と優勝を狙う。

 「この年で、こんな素晴らしいレースに出るのは夢みたい。頑張ってきたご褒美。これを機にやめることも考えている」。的場の口から「引退」の2文字が飛び出した。現役バリバリの姿からリップサービスもあるだろう。だが、それほど強い思いを抱かせる舞台へ「全力投球」とやる気をみなぎらせている。

 21日に騎乗馬が決まり、第1戦は出走馬を成績でA~Dにグループ分けした最上位A評価のヴァリアントに騎乗。同馬は未勝利、1勝クラスを連勝中。「格上げ戦が鍵だけど初戦でいいスタートを切りたい。みんなが気合満々で臨む夢の舞台なんで頑張ります!」。スタートダッシュをかけるには絶好の相棒だ。地方騎手にとって乗り慣れたダートの第3戦は、B評価リヴァイバル。3戦連続4着と安定しており先行力もある。「新コースは初めて(旧コースは公営ホッカイドウ競馬開催で騎乗)だけど、札幌は直線が短いし大井と似てる。先行有利と聞いている」とVゴールのイメージを膨らませた。

 09年に参戦した前身のワールドスーパージョッキーズシリーズは最下位に終わったが、その後に地方競馬最多勝、最年長重賞勝利など数々の金字塔を打ち立てた。経験値は当時より上。「昨年の京都JBC(JRA最年長騎乗記録)は凄い声援をもらって涙が出そうだった。あれが最後と思ったが、またチャンスを頂けたからにはどっかで勝ちましょう」。WASJのために日々の調教、レースに加えてエアロバイクをこぎ、ハードトレーニングを自らに課し“有言実行”を狙う。

 史上最年長出場。さらに優勝の偉業が、前人未到の道を歩み続ける日本競馬界のレジェンドの新たな勲章となるか。「(自身の)追い切りはバッチリ。ベストコンディションで行きます」。深いシワが刻まれた勝負師の顔が一層引き締まった。

 ◆的場 文男(まとば・ふみお)1956年(昭31)9月7日生まれ、福岡県大川市出身の62歳。東京都騎手会所属。73年10月16日、ホシミヤマで初騎乗5着。同年11月6日、同馬で初勝利。02、03年全国勝ち鞍1位。18年8月12日、地方競馬最多7152勝を達成。地方通算4万1416戦7237勝。JRA126戦4勝。海外3戦1勝。勝負服「赤・胴白星散らし」。愛称「大井の帝王」。東京ダービーは37回騎乗して2着10回も未勝利。的場がダービーを勝てないことは「大井の七不思議」といわれている。1メートル65、50キロ。

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