父ディープにささぐ全3場で4勝 新潟では1~3着独占も

[ 2019年8月4日 05:30 ]

新潟競馬場に設けられたディープインパクトの献花台(撮影・小田 哲也)
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 先月30日に急死したディープインパクトを悼み、3日の札幌、新潟、小倉の3場メインでは「ディープインパクト追悼競走」が行われ、献花台と記帳台が設けられた。

 札幌ではパドック横の献花台と記帳台に開門直後から多くのファンが訪れた。静岡県在住で札幌に帰省中という熊崎優樹さん(25)は「現役時の姿は知らないのですが、素晴らしい種牡馬として生涯を終えられました。実はステイゴールドのファンですが、実力はディープの方が圧倒的でしたよね」と語り、ディープの遺影を見つめていた。

 この日は3場全てでディープの子供が勝ち上がり4勝を挙げた。札幌9Rでは1番人気ルヴォルグ(牡3=藤沢和)が快勝。ルメールは「まだトップコンディションではなく、これから良くなる」と将来性を保証。放牧を挟みセントライト記念(9月16日、中山)を予定。藤沢和師は「父の弔いV?そうですね」と笑顔。

 新潟10Rは中団追走の3番人気アドマイヤアゼリ(牡5=須貝)が勝ち、2着サーレンブラント、3着パラダイスリーフとディープ産駒が1~3着独占。アゼリ騎乗の戸崎は「ワンターンでじっくり乗れた分、伸びた」と父譲りの切れを称えた。小倉では2R・ブルーミングスカイと6R・ゲンティアナが勝ち、偉大な父を追悼した。

 「ディープインパクト追悼競走」として行われた3場メインで同産駒の勝利はなかった。新潟11Rで1番人気に応えたストロベリームーン(牝5=庄野)のM・デムーロは、社台スタリオンステーションでディープに乗ったエピソードが武豊から明かされた。M・デムーロは「乗ったのは10年ぐらい前かな?(死は)悲しいです。ディープの子でたくさん勝たせてもらいました。ディープの血はずっと引き継がれていく」と、しんみり話していた。

 ≪献花280件、記帳4653件≫ディープインパクトを追悼し、JRA全10場と競馬博物館(東京競馬場内)で3日から献花、記帳が始まった。同日は献花数が280件、記帳数は4653件に上り、ニンジン、りんご、手帳などを持参し、記帳したファンもいた。9月1日まで行われる。

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