【福島新馬戦】“ドーベル孫娘”ルトロヴァイユ、スラっと初陣飾る

[ 2019年6月28日 05:30 ]

運動で調整するルトロヴァイユ(撮影・西川祐介)
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 名牝への道はみちのくから始まる。福島開幕週の新馬戦で注目を集めるのがG15勝馬メジロドーベルの孫娘ルトロヴァイユ(竹内、父エピファネイア)。祖母とともに母メジロシャレードの主戦も務めた吉田豊(44)が素質を認める逸材。30日5R(芝1800メートル)で初陣Vを狙う。

 血は水よりも濃いという。「それにしても似てるな」。ルトロヴァイユの追い切り騎乗を終えた吉田豊がそのスラリとした鹿毛を不思議そうに見つめている。「ドーベル血統の牝馬は大概、胴の詰まった体形なんですが、なぜかメジロシャレード(メジロドーベルの4番子)は胴長に出たんです。産駒のルトロヴァイユもやっぱり胴長。母譲りなんですね」。メジロドーベルとその一族の主戦を任されてきたベテランジョッキーならではの見立てだ。

 「素軽い動きだし、強いバネを感じます。半兄のショウナンラグーン(14年青葉賞優勝)も胴長でしたが、緩くて仕上がるのに時間がかかった。こちらは牝馬だけに完成度も高い」。ルトロヴァイユとはフランス語で「再会」の意味。新潟2歳Sを目指して調教を積んでいた08年夏、落雷に驚いて美浦トレセンの馬房で大ケガを負って引退した母に再会したような思いだろう。

 栴檀(せんだん)は双葉より芳しという。メジロ牧場の至宝とも言うべき血統に際立った馬体が評価され、昨年のセレクトセール1歳馬市場では税別5200万円、エピファネイア産駒の同セール最高落札額となった。メジロ牧場の閉場後、その生産部門を引き継いだレイクヴィラファーム(北海道洞爺湖町)の岩崎義久氏は「見るからにクラシックを意識できる馬体。しなやかな歩様はメジロドーベルを思わせました」と孫の幼少時代を振り返る。

 ノーザンファーム(北海道安平町)での育成を終えて今春、美浦トレセン入厩。その後は吉田豊を背に併せ馬で古馬勢を圧倒してきた。竹内師は「素質がかなり高い。450キロ前後の馬体重はこれから増えていくと思うが、初戦から期待大です」と語る。

 血は水よりも濃いという。偉大な祖母の後を継ぐのはスラリと胴の長い孫娘だ。

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