【安田記念】モズアスコット85点 連覇可能なキング

[ 2019年5月28日 05:30 ]

美しい毛ヅヤをしているモズアスコット
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 毛ヅヤの美しさを競うコンテストがあればモズアスコットがグランプリに輝くでしょう。栗色の被毛が黄金色に輝いています。トランプカードで言えば、金を象徴するダイヤのキング。昨年の安田記念では太めの馬体を連闘で絞ってキングの座を射止めましたが、今年は連闘をかけなくても仕上がっています。昨年と比べて筋肉量も落ちていない。目の下に少しむくみが見られますが、腱がしっかり浮いた四肢は健康そのもの。バランスが良く、力みもない立ち姿からはキングの風格が伝わってきます。

 ダイヤのキングに描かれているのは古代ローマ帝国皇帝のジュリアス・シーザー。英国の劇作家シェイクスピアが書いた政治劇「ジュリアス・シーザー」はアスコットの英王室に愛読されたそうです。少年時代のシーザーは武術の訓練に明け暮れて、生傷が絶えなかったとか。モズアスコットの左肩先には「岩落ち」(筋肉断裂によるヘコみ)の痕が残っていますが、これも少年時代の勲章みたいな傷。わんぱくな若駒は他馬にちょっかいを出して、後ろ脚で肩先などを蹴られる。その名残です。「岩落ちは手術しないでも大丈夫なのか?」と昔、英国の調教師に尋ねたら、笑い声が返ってきました。「えくぼを手術しないのと一緒だ」

 15年のアネモネSを勝ったテンダリーヴォイスの首にも、えくぼのような勲章が残っています。ダイヤのキングになったシーザーはその岩落ちに名言を残したそうです。「テンダリー、おまえもか」

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