ロジユニ復活に導いた荻原師、キングリーで2勝目狙う

[ 2019年5月24日 05:30 ]

美浦トレセンの萩原清調教師 (撮影・西川祐介)
Photo By スポニチ

 【競馬人生劇場・平松さとし】09年の日本ダービーは40年ぶりに不良馬場の上でゲートが開いた。1番人気は皐月賞馬のアンライバルド。ここまで5戦4勝の成績だった。同じく5戦4勝のロジユニヴァースが2番人気。しかしアンライバルドが皐月賞を含む3連勝中だったのに対しロジユニヴァースは前走の皐月賞を14着と大敗して連勝がストップ。そのためアンライバルドが2・1倍のオッズだったのに対しロジユニヴァースは7・7倍。2番人気といえ大きく離された評価だったことが分かる。

 ロジユニヴァースを管理していたのは萩原清調教師。当時「皐月賞は仕事として失敗してしまいました」と語った。クラシック1冠目を終えて厩舎に戻ってきた愛馬の体重は470キロ台。500キロ台で出走していたことを考慮すると「トモを中心に全体的に疲れがあった。どこかでミスがあったのは間違いない」と考え「このままではダービーに出走するのも難しいのでは?」と思ったそうだ。

 そこでまずは体重を戻しながらできる限り疲れが残らないように体の使い方に注意した。その一つの策として、角馬場から徹底的に左回りしかしないなど手を打った。大一番の前々日、前日と連続して角馬場で十数周も乗り込んだ。

 ダービー当日は前走比プラス16キロの506キロ。左回りも道悪も苦にすることなく走ると、2着リーチザクラウンに4馬身もの差をつけて完勝してみせた。大敗した皐月賞からわずか中40日。萩原師は愛馬を奇跡的に復活させたのだ。

 その萩原師は今春、ヴィクトリアマイルをノームコアで優勝。今週の日本ダービーにもダノンキングリーを出走させる。皐月賞3着はロジユニヴァースに比べれば順調に大一番に駒を進めると言えるのではないだろうか。いや、そうはいっても身内にしか分からない苦労はあるだろう。今週末に好結果を残した後、そんなエピソードをまた教えていただきたい。(フリーライター)

続きを表示

この記事のフォト

「上半期のグランプリ 宝塚記念」特集記事

「ユニコーンS」特集記事

2019年5月24日のニュース