【大阪杯】池江軍団アルアイン&ペルシアン、絶好“ホーム”で頂き

[ 2019年3月27日 05:30 ]

坂路で調整するアルアイン(撮影・平嶋 理子)
Photo By スポニチ

 第63回大阪杯(31日、阪神)に17年皐月賞馬アルアイン、同年マイルCS優勝馬ペルシアンナイトのG1馬2頭を送り込む池江泰寿師(50)。同厩舎はG1格付け前の大阪杯を2勝。阪神芝2000メートルはJRA重賞78勝中9勝を挙げている“おはこ”コースでもある。勝てば3人目のJRA・G1・20勝に到達。節目の勝利に向け、厩舎一丸で勝ちにいく。

 大阪杯が行われる阪神芝2000メートルは非常に個性的。スタートしてすぐに坂が控え、内回りコースで勝負どころがあっという間にやってくる。直線は359・1メートル(Bコース)で2度目の急坂も控える。ゴーサインにすぐ反応できるセンスと坂を耐える強い心臓が必要な難コースだ。

 池江厩舎はそんな阪神芝2000メートルが大得意。鳴尾記念5勝を含む9勝。調教でしっかりと負荷をかける厩舎の方針が厳しいコースにマッチしているのだろう。

 大阪杯に送り出す2頭も万全の態勢を整えている。ペルシアンナイトはしっかりと張ったトモ(後肢)を見せつけながら坂路へ。落ち着いた脚さばきで4F60秒8~1F14秒8。道中で力みを見せた金鯱賞(4着)からの精神面の上積みを感じさせた。兼武助手は「この中間、稽古を強化。中2週でも体の張りは良くなっている」と上昇ぶりを強調した。

 昨年秋はマイルCS(2着)、香港マイル(5着)。ただ、主戦はこんな話をしてきたという。「騎乗したミルコ(デムーロ)が“もう少し距離があってもいい”と言っていたんですよ」。3歳秋にマイルCSを制したが、父はハービンジャー。完成期を迎えた今なら距離適性が長めにシフトして不思議はない。

 アルアインも坂路に登場。こちらは毛ヅヤが抜群だ。4F61秒3~1F14秒6で軽快に上がった。「こちらも中間の調教を強めている。金鯱賞(5着)を使ったことで良くなった。前走は思ったより馬体が減っていなかった(8キロ増)が新陳代謝が良くなった今回は絞れる」。ご存じ、17年皐月賞馬。2000メートル、急坂と今回との共通項は多い。「(金鯱賞は)気難しいところも出たかな。今回は馬群の中でうまく競馬ができれば」

 勝てば84年以降では藤沢和師(27勝)、角居師(24勝)に次いで3人目となるJRA・G120勝に到達する。区切りの勝利を厩舎のWエースが獲りにかかる。

続きを表示

この記事のフォト

2019年3月27日のニュース