【大阪杯】迫力増した“大人”のサングレーザー

[ 2019年3月27日 05:30 ]

ポリコースで調整するサングレーザー(撮影・平嶋 理子)  
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 【G1ドキュメント・栗東=26日】桜はだいぶ咲き始めたが栗東の朝はまだまだ寒い。調教開始・午前7時の気温は5度。寺下は迷わずダウンジャケットに袖を通して取材を開始した。

 日が照りだした8時すぎ、馬体を黒光りさせたサングレーザーが目の前を通過。浅見助手を背に馬場へと入った。担当の川上助手がスタンドへと移動。すぐに後を追い、直撃した。「放牧からいい感じで戻ってきた。帰ってきた時は500キロくらい。カイバは食べるが体は少しずつ締まっていくし、自分で体を仕上げる。だから、休み明けでも走れるんでしょう」

 暮れの香港カップでは地元の先行馬が残る流れの中、4着まで追い上げた。「あの展開で、よく頑張っていたと思う」と同助手。現地で観戦した寺下もうなずいた。馬体のシルエットは香港当時より迫力を感じさせるとも思った。

 日曜に追い切るのが浅見厩舎流。24日の坂路では自己ベストを1秒更新する50秒4をマークした。「びっしりやった。調子は良さそう」。昨夏以降は2000メートル戦のみを走って1、2、4着。「調教でも引っ掛からなくなり大人になった」と目を細める。

 そんな話をしていると、サングレーザーが目の前のポリトラックコースを気分良く駆け抜けていった。「いい感じでしたね」と言い残し、川上助手は引き揚げてくる愛馬の元へ。昨秋の天皇賞(2着)ではゴール前強襲して、キセキに先着。当時の勝ち馬レイデオロはドバイに遠征中。ライバル不在なら2000メートルのG1タイトルに最も近いのは、この馬かもしれない。

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2019年3月27日のニュース