11歳ウルトラカイザー 佐賀競馬で輝く“年寄りの星”に

[ 2019年3月8日 05:30 ]

息の長い活躍で佐賀競馬をけん引し続けているウルトラカイザー(佐賀競馬場提供)
Photo By 提供写真

 【大いに気になる!】2月19日に佐賀競馬場で行われた3歳JRA交流重賞・たんぽぽ賞の取材で約7年ぶりに同競馬場を訪れた。佐賀ではTCK真島大輔騎手(35)の父である元徳師(59)が調騎会会長を務めている。

 その真島厩舎には、同競馬最年長11歳のウルトラカイザー(牡)が所属。昨年末の地元大一番・中島記念を制するなど今もなおバリバリの一線級。19年初戦のウインターチャンピオンこそ2着に敗れたが、2月24日に鏡山特別を制して11歳の初勝利。通算35勝目を挙げた。記者が前回、佐賀を訪れた11年12月の中島記念を制したのも同馬だった。

 3歳時にJRA小倉に遠征し、くすのき賞を制するなど地元生え抜きとして早くから活躍。期待は大きかったが、3〜5歳時に、じん帯を傷めて2度の長期休養を強いられる苦難もあった。その時期、真島師は脚元のことを考えて坂路のあるホッカイドウ競馬への移籍を決断。「北海道で大事に育ててもらったからこそケガも完治した」と感謝する。

 17年、4年4カ月を経て佐賀に帰ってきた。「今でも若い馬より調教をこなす。佐賀でも北海道でもかわいがってもらったからか、ここまで精神力が続くのは珍しい。“年寄りの星”として頑張ってくれている」と真島師。息の長い活躍で佐賀競馬をけん引し続けている。(秋田 麻由子)

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