長谷川師、狙う史上最速重賞Vへ 試験合格から3カ月で開業

[ 2019年3月1日 05:30 ]

看板の前でガッツポーズする3月1日から新規開業する長谷川浩大調教師
Photo By 提供写真

 長谷川師が調教助手として迎えた最後の一日、28日の栗東は土砂降り。「こんな日に降らなくても」と苦笑いしつつ自らの仕事をまっとうした。中村厩舎の所属騎手として03年デビュー。引退後は師匠の下で馬づくりに励んできた。

 「ジョッキーの頃は甘さがあったけど中村先生はじめ周りの理解があって続けられました。助手になってからも先生にいろいろ教えていただき感謝の気持ちしかありません」

 調教師試験合格から3カ月で“即開業”。デビュー週には3頭を起用する。阪神は日曜2Rにナムラシンゲキ。土曜に先陣を切るのが小倉11Rのマイネルオスカル。同じく土曜は中山11Rナインテイルズで重賞に挑む。「短期放牧を挟んで状態はいいし、仕切り直し」と力を込める。開業2日目で重賞Vなら諏訪富三師の開業5日目(75年・クイーンS、アンセルモ)を抜いて史上最速となる。

 【今週開業する新調教師のひと言】

 ▼石坂公一師(36、栗東)(父・石坂正師は)これからも目標であって、いつかは超えないといけない存在。今はワクワクしています。最高のスタートを切りたい。

 ▼上村洋行師(45、栗東)(池江厩舎は)スタッフの意識の高さとか、学ぶことは多かったですね。今年に入ってからが忙しくて、2月はアッという間に過ぎました。(日曜阪神3Rブラッディムーンで)初出走初勝利を目指したい。

 ▼坂口智康師(38、栗東)(中内田先生からは)しっかり調教を積んで競馬に臨む、というのを教わりました。(土曜小倉11R・早鞆特別ゼンノワスレガタミは)小回り千七は合いそう。

 ▼深山雅史師(42、美浦) 馬一頭一頭に誠実に向き合い、みんなでプロ意識を持ち、馬主さんに喜んでいただけるようにしたい。ダービーや有馬記念に管理馬を出走できれば。

 ▼稲垣幸雄師(41、美浦) ここにきて、急に(開業の)実感が湧いてきた。やりがいがあって、誇りの持てる厩舎に。勝負の世界ですから、いずれは大きいレースを勝ちたい。

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2019年3月1日のニュース