【有馬記念】スワロー95点 荒々しかった精神状態安定

[ 2018年12月18日 05:30 ]

荒々しかった精神状態が安定したミッキースワロー
Photo By スポニチ

 世界遺産に登録されているベトナム北東部のハロン湾は水彩画から抜け出してきたような美しく穏やな内海で知られています。ベトナム語でハロンとは「竜が降り立つ」(ハ=降りる、ロン=竜)の意味。湾内に点在する大小2000近くの岩は天空から降り立った竜が吐き出した宝玉だと言い伝えられています。海底が隆起してできたカルスト台地がその竜の岩とともに荒波や暴風雨に削られて静かな湾になったそうです。竜のたけだけしい姿から内海の穏やかな姿に変わったミッキースワローを想起させる世界遺産です。

 昨年の菊花賞、今春の大阪杯時の馬体写真と今秋の写真を比べてみました。にらみつけるような目や威嚇するように絞った耳は穏やかに正面を向いている。相変わらず鼻をとがらせているものの、不機嫌そうに半開きにしていた口はしっかりハミをかんでいます。担当スタッフが押さえ込もうとして短く握っていた引き手には遊びが生じ、菊沢調教師の弓なりの引き手に素直に従っている。ここまではジャパンC時にも見せていたしぐさなのですが、今回は尾の下ろし方まで穏やかになった。馬の精神状態は尾に端的に表れます。大阪杯までは反り返っていた尾がJC時には少し高い形状になり、今回は自然に下へ垂らしている。

 尾ばかりか、全身にゆとりが生じてきました。力むことなく四肢を大地につけているため、とても柔らかく映る。冬場にしては毛ヅヤも良好。トモにも素晴らしい筋肉をつけています。消耗が見られない肉体以上に強調したいのが著しい気性の成長。ハロン湾のたけだけしい竜は穏やか内海を渡る燕(スワロー)に変貌しました。

続きを表示

「ディープインパクト」特集記事

「2019 スプリンターズS」特集記事

2018年12月18日のニュース