【有馬記念】ダイヤ煌めき再び!今年も感動ラストランVだ 里見オーナー「能力凄い」

[ 2018年12月18日 05:30 ]

愛馬・サトノダイヤモンドの人形と「夢」と記した色紙を披露する里見オーナー(撮影・大塚 徹)
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 ダイヤの煌(きら)めきをもう一度――。「第63回有馬記念」(23日、中山)を最後に引退するのが、16年に菊花賞、有馬記念を制したサトノダイヤモンド(牡5=池江)。同馬のオーナーであるサトミホースカンパニーの里見治代表(76=セガサミーホールディングス代表取締役会長)が、愛馬のラストランを目前に、現在の心境をスポニチ本紙に語った。ダイヤモンドとの運命の出合い、レースでの悲喜こもごも、そして馬主としての今後の夢…。最後の最後に劇的な完全復活となるか。

 私にとってサトノダイヤモンドは、一番最初にG1のタイトルをプレゼントしてくれた馬だけに思い入れは強い。出合いは13年の当歳セレクトセール。下見で40、50頭見せてもらったんだけど、1頭だけオーラというか光り輝いていた。競走馬として全体のバランスが良く、姿、形が素晴らしい。僕はどっちかと言えば小顔の馬が好きだし、これは何とかして買いたいなと思っていたら、女房(美恵子夫人)が「もし、この馬を買えたら、名前はサトノダイヤモンドね」って。額に◇のマークがありましたから。その後、1歳の時に牧場に行ったら、50メートルぐらい先の馬房から出てきた馬を見て、すぐにダイヤモンドって分かった。それぐらい他馬とは違う何かを持っていました。

 正直、菊花賞は直線を向いた時に“これは勝てるな”と思ったので、うわぁーとこみ上げるような感激は薄かった。もちろん、うれしいんですけどね。それより、一番興奮したのは有馬記念。最後の直線で一瞬下がったところもあったけど、そこからまた盛り返して。振り返ってみても、勝った相手が最大のライバルだったキタサンブラックだったし、あの時ばかりは舞い上がった。そして今後、少なくともG1の3つや4つは獲れるだろうと。ところが凱旋門賞に行ってから完全に狂っちゃって…。

 凱旋門賞はパワーがあって、かつ速い馬じゃないと。軽い馬場なら強いけど、力の要る馬場は…という馬は連れて行かない方がいい。実は、つい最近、フランスと英国の馬主免許も取得したんです。フランスでガリレオの凄くいい子がいたので購入して、向こうで預けてみようかと。英国では、去年1歳で購入したディープインパクト産駒の「ドバウィハイツの2017」を、(10年にワークフォースで凱旋門賞を制した)M・スタウト厩舎にすでに預けている。無理して日本から持って行くより、向こうで結果を積み上げた馬の方がチャンスがあるんじゃないかなと。ダイヤモンドの経験も踏まえて、そういうことも考えています。

 16年の有馬を勝った頃のダイヤモンドを100とすれば、今は冷静に見て85とか90。勝てるという確信が持てるまではいってないというのが正直なところ。ただ、本当に能力は凄い馬。やはり有馬記念は特別というか、古馬にとっては最高峰のレースなわけですから、最後にぶざまな負け方だけはしてほしくないし、頑張ってほしい。

 ラストランを終えると、種牡馬入りが決定している。初年度の種付け料は400万円。有馬記念を勝ったら、500万円になる。ただ、もうける、もうけないじゃなく、ダイヤモンドの子がターフで躍動する姿をこの目で見てみたいというのが一番ですね。

 そして私自身、馬主としての目標はG1を全部勝つこと。それは夢のまた夢としても、やっぱりまずダービーを勝ちたい。競走馬にとっても一生に一回しかチャンスがないですから。だから、ダイヤモンドがダービーで負けた(2着)時も、あとでレース中に蹄鉄を落としたと聞いてカーッときてしまった(笑い)。今年デビューした中で、来年のダービーに向けて期待しているのはサトノルークスとサトノウィザードです。(サトミホースカンパニー代表)

 ◆里見 治(さとみ・はじめ)1942年(昭17)1月16日の午(うま)年生まれ、群馬県福島町(現富岡市)出身の76歳。90年に馬主資格を取得。最初の所有馬はミラクルサミー(40戦5勝)。17年10月に馬主名義を法人名義の株式会社サトミホースカンパニーに変更。JRA・G1・5勝(16年菊花賞、有馬記念=サトノダイヤモンド、16年朝日杯FS=サトノアレス、17年安田記念=サトノアラジン、17年宝塚記念=サトノクラウン)。社業では04年にセガサミーホールディングス設立と同時に代表取締役会長兼社長就任。17年4月1日付で、同社会長CEOに。

 ≪クラウンも種牡馬で花咲かす≫16年香港ヴァーズ、17年宝塚記念と国内外でG1・2勝を挙げたサトノクラウン(牡6歳)も今年11月30日付で現役引退。サトノダイヤモンドとともに社台スタリオンステーション(北海道安平町)で種牡馬入りする。クラウンの初年度種付け料は150万円。里見代表は「今思えば、凱旋門賞はクラウンの方が合っていたかもしれない。種牡馬としては、サトノユリア(牝10歳、4戦1勝)なんかはクラウンに付けようと思っている」と話していた。

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