【阪神JF】ファイン 追い切り強化で変身、波乱呼ぶ

[ 2018年12月5日 05:30 ]

好走が期待されるラブミーファイン
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 【G1ドキュメント・栗東=4日】新馬戦優勝が雄弁に物語っている。ラブミーファインにはG1を勝つだけの資格が十分にあると…。

 7月8日、函館芝1800メートル1着。2着はニシノデイジー。おおっ!札幌2歳S、東スポ杯2歳Sを制した同期の出世頭。この馬をラブミーファインは新馬戦で0秒2差退けている。紛れもない事実だ。

 ポイントは前哨戦のファンタジーS4着をどう評価するかだろう。力負けか?いや、オサムは本番に向けて収穫十分と捉え、大いに評価する。4角手前から積極的に動き、いったんは先頭へ。勝ち馬にはサッとかわされたが0秒4差に食い下がっている。杉山助手も手応えを口にした。「外を回す競馬でよく粘っている。勝ち馬は俺の馬を壁に使って伸びてきた感じだからね。使って良くなっているよ」

 1週前追い切りもハードだった。CWコースで6F80秒4〜ラスト1F11秒6の猛時計。かつてない踏み込んだ仕上げ。これには同助手も目を細める。「調教で初めてあれだけの時計でやれた。デビューから一度も目いっぱいにできなかった馬なんだけどね」

 ハードな追い切りは体質強化の証明だ。今回、変わり身があって当然だろう。田所厩舎は6年前、クロフネサプライズが15番人気で2着に食い込み波乱を演出した。当時も戦前、具合が一気に良くなっているとトレセン内でひそかに話題になったものだ。ラブミーファインにはその再現、いやそれ以上を期待していい。

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2018年12月5日のニュース