【桜花賞】抽選回避スカーレット幸運生かす 中6週も好材料

[ 2018年4月6日 05:30 ]

厩舎周りを運動するスカーレットカラー   
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 【G1ドキュメント・栗東=5日】木曜朝の栗東は前日まで半袖で取材していたのがウソのような寒さ。これで仁川の桜が散るのがズレ込めば…。3歳牝馬が集う華やかなG1とあって、せっかくだから満開の桜の下で走ってもらいたい。毎年、柏原はそう願っている。

 18枚の桜花賞切符を懸けた争いは登録段階で賞金1100万円組がボーダーライン。スカーレットカラー、トーセンブレス、フィニフティで3分の2の出走抽選になるところが前日にモルトアレグロが鼻出血で回避。これで3頭のゲートインが確定した。栗東は2頭。振り返ればフィニフティは前走・クイーンCも登録段階では出走できるか微妙な状況だった。17分の13の出走抽選をクリアしてゲートイン。惜しくも2着に敗れたとはいえ、あの賞金加算が生きた。芝・中距離G1戦線で活躍している厩舎の先輩ステファノスの全妹。藤原英師は「去年の秋に新馬戦を勝ってクイーンCは休み明けで昇級、しかも初の遠征競馬。それでも崩れなかったのは精神面がしっかりしているから。血統的にもいいモノを持っているよ」と評価する。典型的な叩き良化型の兄と違ったタイプ。休み明け不問の妹にとっては中6週のゆったりしたローテが好材料だ。

 チューリップ賞7着で休み明けを叩いたスカーレットカラーはここ2週の動きが出来上昇を感じさせる。喜多助手は「1週前に自己ベストの時計で動いているし、今週はサッと。元々使って良くなるタイプだし、チューリップ賞の頃より、はるかにいいですよ」と好感触。ギリギリのところで巡ってきた、このチャンスを生かして全力で桜の大舞台を駆け抜ける。

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2018年4月6日のニュース