【大阪杯】リチャード90点 スケール大きく伸びのある上半身

[ 2018年3月27日 05:30 ]

上半身の素晴らしさなら一番のスワーヴリチャード
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 上半身の素晴らしさならスワーヴリチャードが一番でしょう。キ甲(首と背中の間の膨らみ)の発達に伴って、背中から腰にかけて流れるようなラインを描いている。一流馬にふさわしい輪郭です。筋肉で盛り上がったトモや肩は弾力性に満ちている。臀部は分厚くて幅がある。腹袋も立派。スケールが大きくて、伸びのある上半身です。奈良・薬師寺の国宝、聖観世音菩薩像になぞらえておきましょう。

 対照的に前肢は頼りない。小さくて窮屈そうな膝、細い管囲、立ち気味のつなぎ。左右で角度の異なる蹄。右前の蹄は昨年の有馬記念同様にエクイロックス(接着装蹄)で固めています。上半身が発達しているだけに前肢の負担が大きくなる。厩舎のケアは大変だと思います。

 立ち姿にはちょっと注文を付けたい。両前肢が昨年以上に前方へ踏み込み過ぎ。ハミはしっかり取っていますが、耳を左右に開いて集中力を欠いています。昨年のダービー、有馬記念では耳をしっかり前へ向けていただけに気掛かりです。

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2018年3月27日のニュース