【GPグランプリシリーズ戦優勝戦】新田4年ぶりSG2V

[ 2017年12月25日 05:30 ]

グランプリシリーズを優勝した新田雄史
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 やばい…。と思った瞬間に開き直ったことが勝利を呼び込んだ。新田が13年福岡オールスター以来4年ぶりとなるSG2Vを達成した。シリーズファイナルはグランプリから回ってきた田中信一郎、深川真二、前本泰和といったひとクセも、ふたクセもある面々がコース取りから仕掛けてきた。前本と深川は前付けへ。地元Vを狙う田中が2枠ながら4カドを選択してきたのだ。

 「田中さんがカドに入られたのを見て、これは本気やなと。あれで諦めそうになりましたが、もう開き直っていきました」

 自らつかんだ絶好枠を無駄にはできない。どんなに深くなっても、新田はインを譲るつもりなどなかった。準優で仕掛けが甘くなったことも踏まえ、先手を奪うことに徹した。

 「(Fを)切ってしまったと思ったけど、神様に見放されなかったので本当に良かった」。コンマ01の発進から先マイ。攻めてくる田中を見事に振り切った。

 「今回、優勝できたし、一時よりは調子はいい。4年前よりも成長できているし、これからもSGを獲れる選手になりたい」

 来る18年。再ブレークの年にすべく、ワンランク上のステージへと突き進む。

 ◆新田 雄史(にった・ゆうし)1985年(昭60)2月19日生まれの32歳。三重支部。96期。高速戦が持ち味でデビュー当初から将来を嘱望された逸材。09年10月びわこ周年記念でG1初優勝、13年5月福岡オールスターでSG初優勝。通算成績は2873戦715勝。優勝19回(SG2、G12)。同期に篠崎元志、平本真之らがいる。1メートル68、55キロ。血液型B。

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