【小倉新馬戦】“人の縁”凝縮された血統シャンテューズ

[ 2017年8月31日 05:30 ]

 【東西ドキュメント・栗東=30日】日曜小倉5R新馬戦(芝1800メートル)で初陣を迎えるクロフネ産駒の牝馬シャンテューズが武豊を背に坂路を駆け上がったのは午前6時半。武豊はこの時点で実に3時間半も“仕事”をしていた。韓国遠征を控えたクリソライトの最終追いで早出していたのだ。

 話を戻してシャンテューズの追い切りを菱田は同馬の担当者・田中厩務員と一緒にモニターで見守っていた。「僕とナベちゃん(松田国厩舎・渡辺助手)の集大成の血統です」。母マリーシャンタルはエアグルーヴの妹。エアグルーヴは当時、伊藤雄厩舎で田中厩務員が担当しており、父クロフネは渡辺助手が担当だった。友人ラインに加え、名馬2頭の鞍上はいずれも武豊だから、人の縁まで凝縮する血統だ。

 坂路併せ馬で4F53秒5〜1F13秒0。田中厩務員の「この血統は人に優しい」という言葉を頭に入れて武豊が戻ってくるのを待った。すると能力の話題よりも前に「人懐っこくてメチャ可愛い」と声を弾ませる。温かい目で見守りたい一頭だ。

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2017年8月31日のニュース