【高松宮記念】フィエロ100点!スプリンター体形の“見本”

[ 2017年3月22日 05:30 ]

スプリンターの見本になれるほど完璧なフィエロの立ち馬
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 フィエロは1200メートルの経験がありませんが、典型的なスプリンター体形です。背中も腹下も短く、胴が詰まっています。首は短くて太い。飛節の折りも深い。胴、首、飛節。短距離仕様の3部位がそろっているのです。レース結果は別として、馬体を解説する際にスプリンター体形の見本として紹介したいぐらいです。

 立ち姿も短距離馬らしい。ハミのくわえ方がとてもきつい。気性が勝っているのです。フィエロとはイタリア語で「荒々しい」という意味ですが、馬名通りの荒ぶる気性がうかがえる。それでいて、落ち着きもあります。前回のG1(昨年のマイルCS=6着)では尾の付け根を上げて興奮気味でしたが、今回は尾を自然に下げています。毛ヅヤも良好。既に8歳春を迎えましたが、往年の張りを保っているのも心強い。

 今G1出走馬の中で唯一のディープインパクト産駒。その体形はディープのしなやかさではなく、母の父デインヒルの筋骨隆々のごつさを受け継いでいます。胸前とトモの分厚い筋肉は1200メートルの英G1スプリントCを制したデインヒル同様、短距離馬としての可能性を示しています。

 8歳馬の1200メートル初挑戦。馬体と立ち姿から吉と出る可能性大です。

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2017年3月22日のニュース