【共同通信杯】リチャード しまい伸び伸び!3頭併せで圧巻11秒6

[ 2017年2月9日 05:30 ]

<共同通信杯>CWコースで3頭併せで追い切るスワーヴリチャード(右)
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 栗毛のパワフルな馬体が躍動した。ハーツクライ産駒スワーヴリチャードはCWコースで3頭併せの最後方を追走。折り合い重視でゆったり運び、直線に入ってもまだ前と差はあったが、残り200メートルで一気に加速。僚馬を並ぶ間もなくかわし、2頭に1馬身以上先着した。ラスト1Fは圧巻の11秒6。見届けた庄野師は「前半は折り合い重視だったけど前走より進展はあるかな。サッと伸ばしたし、しまいの動きも問題なかった。先週しっかりやっているし、これでちょうどいい」と納得の表情。

 デビュー2連勝を飾り、クラシック候補と騒がれたバンドワゴンの半弟。デビュー前からスケールの大きさを感じさせる動きを見せていた。指揮官も「ギアチェンジが速くて、爆発力がある」とポテンシャルにホレ込む。デビュー2戦目で勝ち上がり、前走の東スポ杯2歳Sは首差の2着。上がり3Fは最速33秒6の末脚を繰り出し先頭に立ったが、ゴール前で勝ち馬に差された。「最後はいっぱいになって右にモタれたけど、前に取りつくまでの脚は速かった」と評価しながら「どこで脚を使って、どこまで持続できるか。ジョッキーもいろいろと考えてくれている。考え方も一致しているんで、大丈夫でしょう」とダービー2勝の四位に全幅の信頼を寄せている。

 近年の勝ち馬ゴールドシップ、イスラボニータ、ディーマジェスティは皐月賞も優勝。庄野師は「皐月賞、ダービーから逆算してここを使おうと決めた。結果を出したい」と意気込む。クラシックの登竜門を突破して、春の主役候補に名乗りを上げる。

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2017年2月9日のニュース