【東京新馬戦】12冠の輝き!日本“最高血統”モクレレ待望の初陣

[ 2017年2月3日 05:30 ]

土曜東京6Rでデビューする10年牝馬3冠アパパネの初子モクレレ
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 夢の3冠配合が、待望の初陣を迎える。芝1800メートルで行われる土曜東京6R・新馬戦で、10年牝馬3冠アパパネの初子モクレレ(牡=国枝)がデビューする。父も3冠馬ディープインパクトと、日本が誇る最高峰の血統。気性面の幼さもあってデビューは遅れたが、1週前追いに騎乗した戸崎も感触をつかんでおり、どんな走りを見せるか注目が集まる。

 父母合わせて12冠。ディープインパクトとアパパネの初子モクレレが、待ちに待ったデビュー戦を迎える。当初は秋デビューを見据え昨年8月下旬に入厩したが、調整が思うように進まず、いったん放牧に出された。心身共にリフレッシュを図って暮れに再入厩。依然として気性的に難しい面を残しているが、坂路での1週前追いに騎乗した戸崎は決して悲観していない。

 「後ろから馬が来たら凄く嫌がったりするので、競馬でどうなるのか分からないところはある。でも、走り始めてスピードに乗れば大丈夫だし、やはりいいモノは持っている。力を出せるかどうかは鞍上に懸かっていると思ってください」

 1日の最終追いも坂路でマカヒキの半兄レレマーマ(5歳500万)と併せて4F52秒5〜1F12秒7をマークして1馬身先着。出走態勢を整えた。

 同じく国枝厩舎で管理された母アパパネが手の掛からない“優等生”だったのに対し、長男は立ち止まったり鞍上を落とそうとしたり、ワガママ全開。このあたりは超良血の“お坊ちゃま”といったところか。国枝師は「気性は母には似ていないけど、体形はディープに似ている」との見立て。これだけ注目を集めるとなると終始、慎重な姿勢を崩さないトレーナーだが「気性など、いろいろと問題はあるけど、何とかレースを使うところまではクリアしてくれた」と一定の評価を与えた。

 モクレレとはハワイ語で「飛行機」の意味。育成時代から“クラシック級”と称された素材。さらにオーナーは父も母も所有していた金子真人氏とあれば、期待は高まるばかり。ファンの夢と希望を背負って、V飛行を決める。

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2017年2月3日のニュース