【マイルCS】ミッキーアイル久々戴冠も…斜行浜中「自分の責任」

[ 2016年11月21日 05:30 ]

<京都11R・マイルCS>ミッキーアイル(右)が逃げる直線でサトノアラジンとディサイファが接触寸前で騎手が立ち上がる

 笑顔なきG1勝利だった。20日に京都競馬場で行われたマイルチャンピオンシップは逃げたミッキーアイルがそのまま押し切り、14年NHKマイルC以来2年6カ月ぶりのG1制覇を飾った。ただ、ゴール前の斜行で4頭が過度な被害を受ける後味の悪い結末。鞍上の浜中には4週間(開催8日間)の騎乗停止処分が科せられた。

 最後の直線、余力を振り絞る追い比べでアクシデントが起きた。浜中の右ステッキに応え、粘りに粘るミッキーアイルがラスト1Fを過ぎて外側にヨレていく。馬体を併せていたネオリアリズムがその影響で外へ。直後につけていたサトノアラジン、ディサイファ、ダノンシャークの進路が狭くなった。ミッキーアイルは先頭でゴールしたものの審議対象となり、確定まで約10分を要した。

 結果、不利がなければ被害馬が先に入線したとは認められなかった。着順の変更こそなかったもののG1であること、上位着順であることから、手綱を取った浜中には通常の開催6日間よりも重い、開催8日間(26日から12月18日まで)の騎乗停止処分が下った。これだけ重い処分は14年新潟記念・マーティンボロで1着となったローウィラー以来。勝利ジョッキーの共同会見に臨んだ浜中に笑顔はなかった。

 「直線で外側に斜行して迷惑を掛けてしまいました。どのレースも馬を操作しているのはジョッキーなので自分の責任です。着順が変わらず1着になりましたけど、気持ちのいいレースにならなくて申し訳ありません。ミッキーアイルは何も悪くありません。一生懸命、走ってくれました」

 ラスト1Fまでは鞍上が思い描いた通りのレース運びだった。「スプリントG1でも行き切れるスピードとしぶとさをどう生かすか」。シンプルに作戦を組み立てた。好スタートを切って迷わずハナへ。飛ばし過ぎず最初の3Fを34秒4で通過。音無師は「34秒前後だと止まってしまうけど34秒4なら残れるんじゃないかなと。前半の入りがいいなと思ったんです」と絶妙なペース配分を勝因に挙げた。

 さらに「直線に向いて内回りの入り口で並ばれて、いつもならあそこで(馬群に)吸い込まれるけど、今日はしぶとかった。左に馬が接近して左からステッキを入れにくいので右から入れたようです。本当に申し訳ないと私も思っています」と続けた。

 今季はスプリンターズS2着をステップに叩き2戦目で参戦。昨年の安田記念15着以来、約1年半ぶりのマイル起用で一昨年のNHKマイルCに続くG1・2勝目。とはいえスプリント路線に見切りをつけたわけではない。次走は未定ながら、師は「千六だけじゃなく千二でもG1を獲れる馬にしたいんです」と高松宮記念(17年3月26日)を見据えた。カテゴリーを問わない最強の短距離ランナーへ。チャレンジは続いていく。

 ◆ミッキーアイル 父ディープインパクト 母スターアイル(母の父ロックオブジブラルタル)牡5歳 栗東・音無厩舎所属 馬主・野田みづき氏 生産者・北海道安平町ノーザンファーム 戦績19戦8勝 総獲得賞金5億2948万1000円(戦績、賞金共に海外含む)。

続きを表示

この記事のフォト

「上半期のグランプリ 宝塚記念」特集記事

「ユニコーンS」特集記事

2016年11月21日のニュース