【セントウルS】アーサー伸びた!前半我慢、余力十分12秒2

[ 2016年9月8日 05:30 ]

坂路をさっそうと駆け上がったビッグアーサー

 阪神開幕メイン「第30回セントウルS」では今春の高松宮記念優勝馬ビッグアーサーが上々の動きを見せた。

 さすがG1馬と思える脚力だった。ビッグアーサーは午前9時の閉門が迫った頃に坂路入り。他馬がいない閑散としたコースを単走でさっそうと駆け上がっていく。前日午後の豪雨で重くなったウッドチップにも脚を取られるシーンはなく、テンから抜群の行きっぷり。はやる気持ちを抑え、スピードをコントロールしながら余力たっぷりに4F51秒9~1F12秒2と好時計を刻んでゴールへ。

 仲田助手は「馬場入りしたときから落ち着きがあって、いつも通り。前半から行かせると、とんでもない時計になるのでゆっくり入りました。いつも3F目で行っちゃうけど、そこは我慢させて、しまいは気を抜かないように。いい動きでした」と感触を伝えた。

 一昨年4月のデビューから休養を挟みながら土つかずの5連勝で条件クラスを卒業した逸材。5歳の今年、超高速決着の高松宮記念で1分6秒7のコースレコードでG1初制覇。その後は放牧でリフレッシュ。アクシデントなく、順調に夏休みを過ごした。「元々、普段はゆったりしています。追い切るとスイッチが入る感じ。特に気になるところはないし、体に張りもあって春と変わりない」。

 既にベルカントの2年連続優勝が決まったサマースプリントシリーズの最終戦だが、10月2日のスプリンターズS(中山)につながる前哨戦。別定58キロは地力と実績の証。春秋スプリントG1連覇を目指す王者が始動戦で存在感を示す。

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2016年9月8日のニュース