菜七子 英国遠征は除外に、騎乗馬が暴れ放馬 落馬もケガなし

[ 2016年8月19日 22:20 ]

藤田菜七子

 菜七子、海外初騎乗は無念の競走除外――。19日、英国サンダウンパーク競馬場で行われた「ファティマ・ビント・ムバラク妃殿下レディースワールドチャンピオンシップ」の第13戦(芝1600メートル)に出場予定だった新人女性騎手の藤田菜七子(19)は、騎乗馬のアルティメットフォース(セン8)がパドックで暴れて放馬。レースは競走除外となり、海外での初騎乗は実現しなかった。

 同馬はパドックに入場する時点からテンションが非常に高く、菜七子がまたがった直後に立ち上がって後方に転倒。振り落とされた菜七子は馬の下敷きになってしまったが、その後にドクターと面談した結果、幸いにもケガはなかった。

 初の海外遠征で予期せぬアクシデントに見舞われ、競馬に参加することができなかった菜七子だが、レース終了後は主催者の配慮で優勝馬コリーヌの口取り記念撮影と表彰式に参加。関係者からの励ましに感極まった菜七子は号泣し、「素晴らしい競馬場。乗りたかったので、こういう結果になって悔しい。ケガが全く大丈夫です」と語った。

 騎乗できずに終わってしまった菜七子に対し、主催者は同シリーズ優勝騎手たちによって争われる第15戦の「ファイナル」(11月13日、UAE・アブダビ)への招待を決定した。「勝ってファイナルに行きたかったですが、もう一度、アブダビで乗るチャンスをもらえたのはうれしいです。頑張りたいです」と菜七子。22日夜に日本へ帰国する予定だ。

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2016年8月19日のニュース