【大井・東京ダービー】リンダリンダ 5年ぶり牝馬Vへ変則2冠獲りだ

[ 2016年6月7日 05:30 ]

東京プリンセス賞を制したリンダリンダ。東京ダービーで“変則2冠”を目指す

 南関東3歳馬の頂上決戦「第62回東京ダービー」が8日、東京・大井競馬場のナイターで行われる。羽田盃馬タービランスなど強力牡馬に加え、今年は重賞戦線で活躍してきた牝馬が4頭挑戦。4月の東京プリンセス賞でS1初制覇を決めた地元大井のリンダリンダは、引き続き桑村真明(29=北海道)騎乗で“変則2冠”を目指す。なお(8)ラブレオが左前球節打撲のため出走を取り消した。

 クラーベセクレタ以来、5年ぶり6頭目の牝馬ダービー制覇を狙うリンダリンダ。トロヴァオと2頭出しの荒山師が「1着の枠場に2頭入れないものか」と頭を悩ませるほど調子がいい。東京プリンセス賞との変則2冠獲りへ視界良好だ。

 桜花賞の雪辱を果たしたプリンセス賞は、師が自信を持って臨んだ一戦だった。桜花賞では調整がオーバーワークとなり万全とは言えない状態。それでも外々を回って、勝ったモダンウーマンから1馬身差の2着だった。道営時はスピードタイプと思われたが、差す競馬にメドが立った。「東京2歳優駿牝馬で出遅れて砂をかぶったのがいい方に出たのでは」と師。迎えたプリンセス賞。今度は出来は万全。上がり3F38秒2。メンバー最速の鬼脚を繰り出して快勝した。馬場状態は異なるが、前日の羽田盃組を上回る末脚。牡馬相手でも戦えることを確信した陣営は、さらなる距離延長も味方となると踏み、ダービーを照準に定めた。

 3日の最終追いは単走で4F47秒6~3F35秒2(強め)。鞍上の小川厩務員が直線でゴーサインを出すと、素軽い脚さばきを繰り出した。しまい重点に流した程度ながら、見た目以上の好時計。「やり過ぎるのは良くないが、攻めれば攻めるほど良くなるタイプ。前走後に状態はさらに上昇。あの走りなら距離はこなせる」。師はほほ笑んだ。

 引き続きコンビを組む桑村は今季、地元ホッカイドウ競馬でスティールキングと共に2冠を達成、ダービージョッキーの仲間入りを果たした。人馬とも勢いは抜群。牡馬をも一気にのみ込む態勢は整った。

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2016年6月7日のニュース