菜七子 直線12頭ゴボウ抜きでJRA2勝目!1日は新潟初参戦

[ 2016年5月1日 05:30 ]

<東京8R>ファンの声援に笑顔を見せる藤田菜七子

 菜七子、2勝目は豪快追い込みV!新人女性騎手の藤田菜七子(18)が、東京8RでJRA2勝目を挙げた。前走からコンビを組む4番人気リンガスヴィグラス(牝4=高橋祥)で、4角13番手から直線だけで12頭を差し切って勝利。ゴールデンウイークでにぎわう東京競馬場は大歓声に包まれた。

【レース結果】

 前走の経験を生かした勝利だった。「前走よりは出たけど、今回も遅れてしまった」というスタート。それでも菜七子は落ち着いて、プラン通りに後方2番手で我慢。直線で大外に持ち出すと、必死の右ムチでパートナーを鼓舞。最後はメンバー最速の脚(3F36秒2)で突き抜け、迫る蛯名騎乗の2着馬を首差退けた。

 4月10日の初勝利(福島)は2番手からの抜け出しだったが、しっかりと追えるところも見せた。騎乗馬を管理する高橋祥師は「ここのところゲートが出なかったので、後ろからの競馬にしようと話した。(指示通りに)うまくいった」と好プレーを称賛。師匠の根本師も「ステッキもうまく持ち替えていたし、あの伸びは良かった。福島、中山とは違った東京での乗り方ができていたね」と目を細めた。

 夢はダービー制覇。その競馬の祭典が行われる憧れの舞台での2勝目。夢へ向かってまた一歩踏み出した菜七子は「大きな歓声が聞こえたし、(東京で)初めて勝てて凄くうれしいです」と笑顔を見せた。1日は初の新潟参戦。7Rでは初の直線競馬も体験する。「あしたも頑張りたい」との言葉を残し、競馬場を後にした菜七子の背中が少し大きく見えた。

 ◇藤田菜七子1日の騎乗馬◇
2R(15)パラヴィオン(美)加藤和
5R(2)エヌケイボーイ(美)菅原
7R(16)トゥルーストーリー[栗]宮本
8R(3)クリノロッキー(美)高市
9R(2)スナッチアキス(美)高市

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